ドル円はリスク回避の展開を継続!
昨日のドル円は、110.903円で取引を開始した後、前日のロシアでの地下鉄爆破を受けたリスク回避の円買いが継続しました。東京市場に入ると、日経平均株価は一時280円超まで大きく売られ、つれてドル円も110.35円近辺まで下落しました。欧州市場に入ったあとも東京タイムの流れを引き継ぎ、米10年債利回りが2.32%割れ近辺まで低下すると、ドル円も日通し安値となる110.26円近辺まで下落しました。NY市場に入ると、続落して寄り付いたNYダウがプラス圏まで回復したほか、米10年債利回りも上昇し円売り・ドル買いが強まりました。ロンドンフィックスにかけてはやや売りに押される場面もありましたが、ドル円は110.81円近辺まで値を戻しました。その後はもみあいとなり、前日比では0.161円安い110.720円で取引を終えました。
≪2017年04月04日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・円 :「スクエア」 売り50% 買い50%
英ポンド・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
NZドル・円 :「ブル」 売り17% 買い83%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り53% 買い47%
【今日の主な経済指標】
16:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 3月
16:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 3月
17:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 3月
17:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 3月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 3月
23:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 3月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、リスク回避の取引が中心となったほか、今週末発表の米雇用統計に向けたポジション調整が進みました。上値を目指すには材料難の状態が続いているため、ロングポジションは控えめにした方がよさそうです。また、米雇用統計においても市場予想値が低いため上昇要因にはなりづらいと考えられます。引き続き、地政学的リスクには注意しつつ、短期的な逆張りで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 110.00-111.50
ユーロ・円 117.00-120.00
ポンド・円 136.00-141.00