FXレポート

トランプ政権への先行き不透明感強まりドル売り先行!

昨日のドル円は、110.919円で取引を開始した後、トランプ米政権の政策運営に対する先行き懸念が意識されるなか、リスク回避目的のドル売りが先行しました。東京市場において日経平均株価が330円超安まで下げたほか、時間外の米10年債利回りが大幅に低下したことも相場の重しとなり、ドル円は一時110.26円近辺まで下押ししました。欧州市場では、米10年債利回りの低下を背景に円買い・ドル売りが進行しました。ナイト・セッションの日経平均先物が失速したほか、欧州株や時間外のNYダウ先物が戻りの鈍い展開となったことも円買いを誘発し、日通し安値となる110.11円付近まで下落しました。NY市場では、米国株が底堅く推移したほか、ナイト・セッションの日経平均先物が上昇したことで円売り・ドル買いがじわりと強まり、ドル円は110.65円近辺まで下げ幅を縮小しました。前日比では0.601円安い110.633円で取引を終えました。

≪2017年03月27日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り24% 買い76%
ユーロ・円  :「ベア」       売り58% 買い42%
英ポンド・円 :「ブル」    売り44%  買い56%
豪ドル・円  :「ブル」      売り11%  買い89%
NZドル・円   :「ブル」      売り17% 買い83%
ユーロ・ドル :「ベア」    売り80% 買い20%

【今日の主な経済指標】
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 1月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数[前年同月比] 1月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 3月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 3月
01:50 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

- 今日のトレードポイント -
 先週末金曜日にヘルスケア法案(オバマケア代替案)を撤回したことで、トランプ米政権に対する先行き不透明感が一気に高まっています。これを受けトランプ大統領は税制改革を速やかに進める意向ですが、どこまで大胆な政策を打ち出せるのかは結果を見るまで分かりません。スパイサー米大統領報道官は税制改革の目標期日を8月とみており、具体案が出されるまでにはまだ時間が掛かりそうです。このような状況下では、リスク回避の円買い・ドル売りが予想されるため、本日のドル円は、110円台後半では戻り売りを狙い取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            110.00-111.60
ユーロ・円        118.80-121.30
ポンド・円        136.00-142.50

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