原油相場の下落からドル円は急落するも、底堅い動き!
昨日のドル円は、114.887円で取引を開始した後、早朝取引においては、前日NYタイムの引けにかけてドル買いが強まった流れを引き継ぎ114.97円近辺まで上昇したものの、115円台には乗りませんでした。東京市場に入ると、日経平均株価が前日比で30円超のマイナスと軟調に推移したことから、ドル円も次第に上値を切り下げ、114.76円近辺まで下落しました。欧州市場に入ると、メイ英首相が近く欧州連合(EU)に対して正式に離脱を通告するとの思惑が広がるなか、対ポンドで円買いが優勢となり、ドル円については日通し高値となる115.19円近辺まで上昇しました。NY市場に入ると、石油輸出国機構(OPEC)月報で先進国の原油・石油関連製品在庫が減産の合意をしたのにもかかわらず、原油在庫の増加が継続したことがわかり、原油先物相場が急落すると、ナイト・セッションの日経平均先物・米10年債利回りの急落をながめ日通し安値となる114.52円近辺まで下落しました。その後は安値圏での押し目買いも広がり、前日比では0.102円安い114.752円で取引を終えました。
≪2017年03月14日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
ユーロ・円 :「ベア」 売り62% 買い38%
英ポンド・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円 :「ブル」 売り24% 買い76%
NZドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り49% 買い51%
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 四半期経常収支 10-12月期
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 1月
16:45 FRF 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 2月
17:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 2月
18:30 GBP 失業率(ILO方式) 1月
18:30 GBP 失業率 2月
18:30 GBP 失業保険申請件数 2月
19:00 ZAR 四半期 南アフリカ経済研究所(BER)企業信頼感指数 1-3月期
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 1月
21:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 2月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 2月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)2月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 2月
21:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 3月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 1月
23:00 USD NAHB住宅市場指数 3月
03:00 USD 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
03:30 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
05:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 1月
- 今日のトレードポイント -
昨日は、原油相場の急落につれてドル円も下げる場面がありましたが、本日のNYタイムに控えている、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ予想確率が100%になっていることから底堅く推移しました。しかし、ドル円への織り込み度が高い為、発表後には利益確定の動きになる可能性もあり、積極的なドル買いは抑えられるかもしれません。発表後には、短期的な順張りで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 114.00-115.80
ユーロ・円 121.00-124.00
ポンド・円 137.00-142.00