米雇用統計発表後は、上値を切り下げる展開!
先週金曜日のドル円は、114.898円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、円売り優勢の展開となりました。日経平均株価は続伸となり、前日比260円超の上昇となったことから115.24円近辺まで上昇し、115円台の節目に到達しました。午後においても、日経平均株価が上昇を継続し、目線が上方向になってきたことからドル円も115.42円近辺まで上値を伸ばしました。欧州市場に入っても、東京タイムでの円売りの流れを引き継ぎいだほか、前日にドラギ総裁が欧州景気の改善を指摘したこともあり、ユーロの上昇からドル円も115.49円近辺まで値を上げました。その後は、NYタイムに控えているイベントを前に115.40円近辺でのもみ合いとなりました。NY市場に入ると、米雇用統計発表前に買いが集まり、日通し高値となる115.50円近辺まで上昇しましたが、発表後は売りに押される展開となりました。非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったものの、賃金が伸びず、引けにかけては日通し安値となる114.65円近辺まで下落しました。前日比では0.219円安い114.758円で取引を終えました。
≪2017年03月10日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
ユーロ・円 :「ベア」 売り80% 買い20%
英ポンド・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
豪ドル・円 :「ブル」 売り22% 買い78%
NZドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り75% 買い25%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 国内企業物価指数[前月比] 2月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前年同月比] 2月
08:50 JPY 機械受注[前月比] 1月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 1月
22:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
23:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 2月
- 今日のトレードポイント -
今週に予定されている、FOMCでの米利上げ予想確率が100%になったことで事前に買いが集まりましたが、先週金曜日に発表された米雇用統計で、平均時給が前月比で予想を下回ったほか、ロス米商務長官が「(貿易について問われ)日本の優先度は高い」と発言したことなどで、高値を追う展開とはなりませんでした。ドル円においては、追加利上げが織り込まれており、本日においては上値を追う展開は難しそうです。FOMCも控えているので、レンジ相場を想定した短期的な逆張りで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 114.00-115.80
ユーロ・円 121.00-124.00
ポンド・円 137.00-142.00