税制改革進展期待が後退しドル円は続落!
昨日のドル円は、113.312円で取引を開始した後、東京市場において一時日通し高値となる113.45円近辺まで上昇しましたが、日経平均株価が120円近く下落すると、ドル円は113.07円付近まで下落しました。欧州市場では、新規の取引材料を欠いたこともあり、ドル円は113.20円を挟んだ小動きが継続しました。その後、米長期金利の低下をきっかけに円買い・ドル売りが先行し、ムニューチン米財務長官が「長期間低金利である可能性」と述べたことも相場の重しとなり、一時112.76円近辺まで値を下げました。NY市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が130円下落したことも嫌気され、ドル円は日通し安値となる112.55円近辺まで下落し、9日以来の安値を付けました。取引終盤以降も安値圏での推移は変わらず前日比では、0.604円安い112.660円で取引を終えました。
≪2017年02月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・円 :「ブル」 売り47% 買い53%
英ポンド・円 :「ブル」 売り49% 買い51%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
16:45 FRF 消費者信頼感指数 2月
22:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 1月
22:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 1月
00:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 1月
00:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 1月
00:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 2月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、米トランプ政権の税制改革進展期待が後退したことや、前日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が市場の予想よりハト派的だったことからドル売りが優勢となりました。一部ではトランプ大統領の選挙公約が後退したと受け止めらており、金融政策の具体案が提示されることへの不透明感も出ています。3月利上げの可能性はあり、年3回の利上げ観測は維持されているため市場への影響は限定的になることが予想されますが、具体的な金融政策が発表されるまでは上値の重い展開が予想されます。本日のドル円は113円台前半から半ばでは売りのスタンスで取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.00-113.40
ユーロ・円 117.80-120.50
ポンド・円 138.00-144.00