米経済指標は好結果となりドル買い加速!
昨日のドル円は、114.255円で取引を開始した後、東京市場においては、前日のNYタイムにイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長がトランプ政権による政治的な不透明感のなかでも利上げの軌道を維持することを示唆したことが材料となり、ドル買いが先行しました。日経平均株価が250円超高まで上昇したことで投資家のリスク志向改善を見越した円売りも出たほか、5・10日(ゴトー日)とあって仲値に向けた動きもあり、前日高値近辺の114.50円近辺まで上昇しました。午後に入ると、材料難から狭い値幅での値動きとなり、114.35円近辺を挟んでの値動きとなりました。欧州市場に入ると、ナイト・セッションの日経平均先物が上昇して始まったことで、ドル円も強含みし114.50円近辺を挟んでの値動きとなりました。NY市場に入ると、この日発表された米経済指標で、1月米小売売上高や1月米消費者物価指数(CPI)、2月NY連銀製造業景気指数が軒並み強い結果だったことを受けて、米10年債利回りの反発と共に日通し高値となる114.95円近辺まで上昇しました。115円近辺ではまとまった売りが入り、上値が抑えられるとロンドンフィックスにかけて113.86円近辺まで失速しました。114円割れ水準では押し目買いも広がり、前日比では0.122円安い114.147円で取引を終えました。
≪2017年02月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
ユーロ・円 :「ベア」 売り61% 買い39%
英ポンド・円 :「ブル」 売り46% 買い54%
豪ドル・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
NZドル・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り52% 買い48%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
09:30 AUD 失業率 1月
09:30 AUD 新規雇用者数 1月
21:30 EUR 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
22:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 2月
22:30 USD 建設許可件数[前月比] 1月
22:30 USD 建設許可件数[年率換算件数] 1月
22:30 USD 住宅着工件数[前月比] 1月
22:30 USD 住宅着工件数[年率換算件数] 1月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
06:45 NZD 四半期小売売上高指数[前期比] 10-12月期
- 今日のトレードポイント -
昨日のNYタイムでは、米経済指標が好結果となったことから上値を試しましたが、115円近辺ではまとまった売りが観測され、大きく押し下げられる形となりました。また、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長発言では、特に目立った発言は無く、影響は限定的となりました。本日も米経済指標の発表が続くことから、動向などはしっかり見極めて取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 113.00-116.00
ユーロ・円 119.00-123.00
ポンド・円 140.00-144.00