FXレポート

イエレン議長の発言を受け、ドル買い先行の展開!

昨日のドル円は、113.745円で取引を開始した後、東京市場においては、日経平均株価が寄り付き後に40円超の上昇となりましたが、安倍首相が「日米共同声明に日銀の金融緩和政策が入っているのは間違いない」と述べたほか、黒田日銀総裁が「国際的に金利上がったからと長短金利操作変えず」と発言したことなどがリスク回避の動きを誘い、日経平均株価が引けにかけて220円超下落に転じました。その動きにつれてドル円も早朝につけた113.81円近辺から113.35円近辺まで値を下げました。欧州市場に入ると、イエレンFRB議長の議会証言を控え、様子見ムードが強まる中、東京タイムでの円高の流れを引き継ぎ、日通し安値となる113.24円近辺まで値を下げました。NY市場に入ると、しばらく113.40円近辺でもみあっていましたが、イエレンFRB議長が「経済が軌道を維持すればさらなる調整必要も」「引き締めを待ちすぎるのは賢明ではない」「(3月を含め)今後数回の会合で利上げすることは適切」と述べると、米10年債利回りが2.5%近辺まで上昇したことなどを手掛かりに、日通し高値となる114.49円近辺まで上げ幅を拡大しました。引けにかけては、NYダウが連日で高値を更新し続けていることから、ドル円も高値圏を維持し、前日比では0.522円高い114.269円で取引を終えました。

≪2017年02月14日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り48% 買い52%
ユーロ・円  :「ベア」     売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」    売り43%  買い57%
豪ドル・円  :「ブル」      売り36%  買い64%
NZドル・円   :「ブル」      売り32% 買い68%
ユーロ・ドル :「ブル」     売り40% 買い60%

【今日の主な経済指標】
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 1月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 1月
18:30 GBP 失業率(ILO方式) 12月
18:30 GBP 失業率 1月
18:30 GBP 失業保険申請件数 1月
19:00 EUR 貿易収支 12月
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 12月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:30 USD 小売売上高 1月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI) 1月
22:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 1月
22:30 USD ニューヨーク連銀製造業景気指数 2月
22:30 CAD 製造業出荷[前月比] 12月
23:15 USD 設備稼働率 1月
23:15 USD 鉱工業生産[前月比] 1月
00:00 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
00:00 USD NAHB住宅市場指数 2月
00:00 USD 企業在庫[前月比] 12月
06:00 USD 対米証券投資(短期債除く) 12月

- 今日のトレードポイント -
昨日のNYタイムに、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が発言した利上げペースについての発言において、利上げに積極的な姿勢だったことから再び114円台を試し、1月30日以来の高値を更新しました。来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)における利上げの可能性も示唆していることから、本日NYタイムに発表されるものも含め、米経済指標の動向などはより注意深く見極め取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            113.00-116.00
ユーロ・円        119.00-123.00
ポンド・円        140.00-144.00

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