米雇用統計は強弱入り混じりドル円は続落!
先週金曜日のドル円は、112.841円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、日経平均株価の上昇を受けて、投資家のリスク志向改善を見越したドル買いが先行しました。また、日銀による「5年超10年以下」の国債買い入れオペが通知されるとドル円は113.13円近辺まで上昇しましたが、市場では「金利上昇の抑制には不十分」と受け止められ、112.51円近辺まで下げ足を速めました。午後に入ると、日銀が国債で指値オペの実施を通告し、新発10年物国債利回りが急低下したことでドル円は一転して上昇し113.23円近辺まで上昇しました。欧州市場に入ると、NYタイムに控えている米雇用統計の発表を前に様子見の展開の中、ナイト・セッションの日経平均先物の強含みなどが支えとなり、ドル円は113.10円近辺を挟んでの値動きとなりました。NY市場に入ると、1月米雇用統計の発表で非農業部門雇用者数(NFP)が前月比22万7000人増と市場予想の前月比17万5000人増を上回ったことが伝わるとドル買いで反応し、一時日通し高値となる113.42円近辺まで上昇しました。その後は、失業率や平均時給が予想より弱い内容だったほか、1月米ISM非製造業指数が市場予想を下回る結果となったことで、米10年債利回りの低下とともに日通し安値となる112.31円近辺まで下押ししました。引けにかけては、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が3月利上げの可能性について言及したことで下落幅を縮小し、前日比では0.197円安い112.608円で取引を終えました。
≪2017年02月03日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・円 :「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り65% 買い35%
【今日の主な経済指標】
09:00 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 12月
09:30 AUD 小売売上高[前月比] 12月
16:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 12月
23:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
00:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 1月
- 今日のトレードポイント -
今週のドル円は様子見の展開となりそうです。先週は1週間で約2円程下落し、下落要因としては主に為替条項について強く意識されているようです。そのため、市場環境が良くなったとしてもドル買いに繋がりにくいことが予想され、上値の重い相場が継続しそうです。引き続き、短期的な逆張りを意識しつつ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.00-114.00
ユーロ・円 120.00-123.00
ポンド・円 139.00-143.00