ドル円は上値の重い展開を継続!
昨日のドル円は、113.235円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、前日のNYタイムで行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)声明からのドル売りの流れを引き継いで112.90円近辺まで下落しました。午後に入ると、日経平均株価の下落幅が拡大したことによるリスク回避目的の円買いが先行し、前日安値である112.63円近辺を下抜けて112.47円近辺まで下げ幅を広げました。欧州市場に入ると、時間外の米10年債利回りの上昇を手掛かりに112.94円近辺まで値を戻しましたが、113円を上抜けられず112.23円近辺まで押し戻されました。NY市場に入ると、ロンドンフィックスにかけてドル売りが続き、一時日通し安値となる112.05円近辺まで下落しました。市場では、トランプ氏の発言に警戒をするなか、ドル高を調整するような展開となっています。引けにかけては、下落して始まっていたNYダウが下げ幅を縮小したことで、ドル円も持ち直し112.70円を挟んでの値動きとなり、前日比では0.458円安い112.805円で取引を終えました。
≪2017年02月02日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・円 :「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円 :「ブル」 売り38% 買い62%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り66% 買い34%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 日銀・金融政策決定会合議事要旨
17:50 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 1月
17:55 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 1月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値) 1月
18:30 GBP サービス部門購買担当者景気指数(PMI) 1月
19:00 EUR 小売売上高[前年同月比] 12月
19:00 EUR 小売売上高[前月比] 12月
22:30 USD 失業率 1月
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 1月
00:00 USD 製造業新規受注[前月比] 12月
00:00 USD ISM非製造業景況指数(総合) 1月
- 今日のトレードポイント -
昨日に安倍晋三首相は「為替は財務長官と財務大臣で議論なされるべき」「首脳会談でやり合うのは本来ふさわしいと思っていない」などと発言しました。日米首脳会談で為替に関することが議論されることが濃厚なので、トランプ氏がどのような発言をするのかに注意したいほか、開催される来週末まで再び神経質な展開になることが予想されます。その中、本日は米雇用統計の発表がありますが、良い結果になったとしても、しばらく利上げに関して慎重な姿勢になることが想定されるので、米連邦公開市場委員会(FOMC)声明の発表時と同じく、無難な通過になることが予想されます。短期的な逆張りを意識しつつ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.00-114.00
ユーロ・円 120.00-123.00
ポンド・円 140.00-144.00