FXレポート

強い米経済指標を受けて、ドル円は反発!

昨日のドル円は、112.854円で取引を開始した後、早朝取引においては、先日のトランプ大統領の日本への為替政策批判もあった流れや日本株安を見越した円買いが入り、一時日通し安値となる112.63円近辺まで下落しました。東京市場に入ると、前日比で安く始まった日経平均株価が午後にかけてプラス圏に浮上し、3営業日ぶりに反発となったことから、引けにかけて113.37円近辺まで上昇しました。欧州市場に入ると、時間外の米10年債利回りが上昇したことを材料に113.63円近辺まで上げ幅を広げました。NY市場に入ると、この日発表された米経済指標である1月ADP全米雇用報告で、政府部門を除く非農業部門雇用者数が前月比24万6000人増と予想の16万8000人程度増を大幅に上回り、1月米ISM製造業景気指数も強い結果となったことから日通し高値となる113.95円近辺まで上昇しました。しかし前日高値である113.96円近辺がレジスタンスとして意識されると、ロンドンフィックスにかけては押し戻される展開となりました。その後に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、ほとんど変化のない声明文であったため、112.83円近辺まで弱含みました。引けにかけてはショートカバーも入り、前日比では0.424円高い113.263円で取引を終えました。
 
≪2017年02月01日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り38% 買い62%
ユーロ・円  :「ベア」     売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」    売り47%  買い53%
豪ドル・円  :「ブル」      売り21%  買い79%
NZドル・円   :「ブル」      売り33% 買い67%
ユーロ・ドル :「ベア」     売り66% 買い34%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比] 1月
09:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 12月
09:30 AUD 貿易収支 12月
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 1月
17:15 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 12月
18:00 EUR 欧州中央銀行(ECB)月報
18:30 GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 1月
19:00 EUR 卸売物価指数(PPI) 12月
21:00 GBP 英中銀イングランド銀行、四半期ごとの物価報告(インフレリポート)
21:00 GBP 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:00 GBP 英中銀資産買取プログラム規模
21:00 GBP イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:15 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
21:30 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
21:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 1月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
22:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・速報値[前期比] 10-12月期

- 今日のトレードポイント -
昨日発表の米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、前回と内容が代わり映えなく追加利上げに消極的になっているような発表となりました。また、トランプ米大統領が過激な発言や大統領令を繰り返しているため、市場は思惑が交錯し荒い値動きが続きそうです。概ね米経済指標の結果には素直に反応することが確認できているので、結果は今後もしっかり見極める必要がありそうです。本日もトランプ氏や政府要人発言に注意をして取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円             112.00-114.00
ユーロ・円        121.00-123.00
ポンド・円        141.00-145.00

知りたい語句を入力して、検索ボタンを押してください

トレイダーズ証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。