上値の重たさからドル円は反落!
昨日のドル円は113.796円で取引を開始した後、前日NY時間に上昇した流れを引き継ぎドル買いが先行し日通し高値となる113.99円近辺まで上昇しました。東京市場においては10-12月期豪消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回り豪ドル円が急落したうえ、日経平均株価が上げ幅を縮小し、米10年債利回りの低下も重しとなりドル円は113.38円付近まで弱含みました。その後、株価の反発や米金利低下の一服を横目に、ドル円は113.70円付近まで切り返しました。欧州市場では、時間外の米10年債利回りやナイト・セッションの日経平均先物の上昇を背景としたドル買いが入った半面、対ポンドを中心にドル安が進んだ影響もあり、113.65円を挟み方向感を欠く展開となりました。NY市場では、米長期金利が再び上昇したためドルの買い戻しが優勢となるなか、NYダウ平均が2万ドルの大台をつけるなど過去最高値を更新し、投資家のリスク志向改善を見越したドル買いも強まり、一時113.93円近辺まで上昇しました。引けにかけては上値の重たさから値を下げ、前日比では0.602円安い113.209円で取引を終えました。
≪2017年01月25日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り38% 買い62%
ユーロ・円 :「ベア」 売り61% 買い39%
英ポンド・円 :「ブル」 売り49% 買い51%
豪ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
NZドル・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 12月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
16:00 CHF 貿易収支 12月
16:00 DEM GFK消費者信頼感調査 2月
18:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前期比] 10-12月期
18:30 GBP 四半期国内総生産(GDP、速報値)[前年同期比] 10-12月期
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 12月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 12月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
00:00 USD 新築住宅販売件数[年率換算件数] 12月
00:00 USD 新築住宅販売件数[前月比] 12月
00:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 12月
- 今日のトレードポイント -
昨日の終盤のNY外為市場では、米国の保護貿易主義的な政策への懸念がくすぶるなか、ドルが他の主要通貨に対して下落して取引を終えました。今後の流れはトランプ大統領が打ち出す政策内容を見極めながらの不安定な展開が予想されますが、ドル買いの地合いになるには、トランプ大統領が打ち出す政策に具体性が伴うことが条件となりそうです。本日のドル円は、同様上値の重い展開が予想され、米長期金利や株式市場の動向、さらに政府要人発言に注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.30-113.80
ユーロ・円 120.00-123.30
ポンド・円 141.00-146.50