FXレポート

トランプ大統領の発言で振幅後、値を落とす!

昨日のドル円は、114.263円で取引を開始した後、週明け早朝からドル売りが先行し一巡すると114.41円近辺まで切り返しましたが戻りは限定的となりました。東京市場において日経平均株価の260円近い下落が相場の重しとなったうえ、米10年債利回りの低下に伴い全般ドル安が進み113.44円近辺まで下げ足を速めました。その後しばらく方向感を欠く流れとなりましたが、110円超安まで下げ渋った日経平均株価が240円超安まで失速するとドル売りが再開し、113.33円付近まで下げ足を速めました。欧州市場では、米10年債利回りが低下したことで円買い・ドル売りがじわりと強まったうえ、NYダウ先物の下落や日経平均先物の失速も相場の重しとなり、113.50円を挟んだ値動きとなりました。NY市場では、トランプ米大統領が「極めて大規模な減税を実行する」「極めて大規模な規制緩和を実行する」などの見解を示すと、時間外のNYダウ先物が買い戻されたことでドル円は114円台を回復する場面も見られましたが、その後は米長期金利が低下幅を拡大したことでドル売りが優勢となりました。ナイト・セッションの日経平均先物が一時140円安まで下げたほか、NYダウ平均が軟調に推移したことも相場の重しとなるなか、引けに掛けても値を下げ日通し安値となる112.71円近辺まで下押ししました。市場では「トランプ新政権の保護主義色の強い姿勢が投資家の回避姿勢を強めているようだ」との声も聞かれました。前日比では1.726円安い112.826円で取引を終えました。

≪2017年01月23日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」    売り35% 買い65%
ユーロ・円  :「ベア」     売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」    売り43%  買い57%
豪ドル・円  :「ブル」      売り21%  買い79%
NZドル・円   :「ブル」      売り28% 買い72%
ユーロ・ドル :「ベア」     売り69% 買い31%

【今日の主な経済指標】
17:00 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 1月
17:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 1月
17:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 1月
17:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 1月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 1月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 1月
00:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 12月
00:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 12月
00:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 1月

- 今日のトレードポイント -
昨日、NY市場においてドルは大規模減税や規制緩和発言で買われ、一時ドル円は114円台を回復する動きが見られましたが、上昇一服後はすぐに売りが出る展開となり112円台まで値を落とす展開となりました。トランプ政権下においては、大規模な抗議デモも発生しており、トランプ政権に対する懸念が相場の重しにもなっているため、中国との貿易摩擦が再燃した場合には、さらに下落することが予想されます。その一方で、トランプ大統領は企業幹部を集めた朝食会で、大規模減税や規制緩和について強い意欲を示しているため、具体的な政策が打ち出されればドル買いの流れになることも予想されるため、トランプ大統領や政府要人発言に注意して取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            112.00-114.00
ユーロ・円       120.00-123.00
ポンド・円        138.00-144.50

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