トランプ氏が米大統領に就任！演説後はドル売りの流れへ！
先週金曜日のドル円は、114.878円で取引を開始した後、東京市場において本邦勢の参入に伴いドル買いが先行しました。本日は週末の5・10日（ゴトー日）とあって仲値に向けたドル買いも入り115.12円近辺まで上昇しました。ただ、仲値後は買い圧力が後退、米10年債利回りの低下を背景に全般ドル安が進み114.53円付近まで下落しました。もっとも、日経平均株価の100円超高が支えとなり下値も限られるなど、トランプ次期米大統領の就任式を前に方向感が定まらない展開となりました。欧州市場では、時間外の米10年債利回りが上昇したことを受けてドル買いが先行し、日通し高値となる115.38円近辺まで値を上げました。もっとも、その後は米長期金利の上昇が一服したことを受け伸び悩む展開となりました。ＮＹ市場では、トランプ氏はこの日、第45代米大統領に就任し、就任後の演説では「国家再建と約束回復を国民に表明」「貿易・税制・移民・外交のあらゆる面で米国民に恩恵を与える政策を行う」などの見解を示しましたが、ＮＹダウ平均がやや荒い値動きとなったため、ドル円は114.90円を挟んだ神経質な値動きとなりました。もっとも、その後に米長期金利が低下に転じ、日経平均先物が下落すると、次第にドル売りが優勢となり日通し安値となる114.21円付近まで値を下げました。前日比では0.29円安い114.552円で取引を終えました。
≪2017年01月20日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」 売り43% 買い57%
ユーロ・円 ：「ベア」 売り62% 買い38%
英ポンド・円 ：「ブル」 売り42% 買い58%
豪ドル・円 ：「ブル」 売り24% 買い76%
NZドル・円 ：「ブル」 売り35% 買い65%
ユーロ・ドル ：「ベア」 売り66% 買い34%
【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 11月
14:00 JPY 景気先行指数（ＣＩ）・改定値 11月
14:00 JPY 景気一致指数（ＣＩ）・改定値 11月
20:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ＥＣＢ)総裁、発言
22:30 CAD 卸売売上高[前月比] 11月
00:00 EUR 消費者信頼感（速報値） 1月
- 今日のトレードポイント -
注目されていたトランプ氏の米大統領就任式は無難に通過しました。ムニューチン米財務長官など米新政権が総じてドル高に大きな懸念を示していないことが確認されたほか、ＦＲＢの積極的な利上げ姿勢も示されております。今後は改めてドル買いの流れになりやすい環境下になっていると思われます。これを受け今週のドル円は、ドル買いのスタンスで臨みたいですが、中国への関税問題が強まった場合にはドル売りが加速する懸念があるため下落も視野に入れ取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 114.00-115.50
ユーロ・円 121.00-124.00
ポンド・円 137.00-144.50
