ムニューチン次期米財務長官の発言を受け一時ドル買いの流れへ!
昨日のドル円は、114.546円で取引を開始した後、東京市場において日経平均株価の230円近い上昇が相場を支えたほか、仲値に向けたドル買いも入り114.89円近辺まで上昇しました。ただ、日経平均株価が80円超高まで失速すると利食いのドル売りが進み114.43円付近まで上げ幅を縮小しました。欧米市場では、欧州勢の参入後しばらくは114円台後半でのもみ合いとなっていました。NY勢が参入すると次第にドル買いが強まりました。前週分の新規失業保険申請件数や12月米住宅着工件数、1月フィリー指数などこの日発表された米経済指標が総じて強い結果となったため、米10年債利回りの上昇とともにドル買いが優勢となりました。ムニューチン次期米財務長官が「ドルの長期的な強さが重要」「トランプ氏の発言は長期的なドルの動きについてではなく短期的な動きについて」などの見解を示すと日通し高値となる115.61円近辺まで上げ幅を拡大しました。取引終盤以降は、米株の下げ幅拡大も嫌気され、ドル円は徐々に値を下げ、前日比では0.212円高い114.842円で取引を終えました。
≪2017年01月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り43% 買い57%
ユーロ・円 :「ベア」 売り61% 買い39%
英ポンド・円 :「ブル」 売り47% 買い53%
豪ドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
NZドル・円 :「ブル」 売り38% 買い62%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り61% 買い39%
【今日の主な経済指標】
10:00 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
16:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 12月
18:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 12月
22:30 CAD 小売売上高[前月比] 11月
22:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 11月
22:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 12月
22:30 CAD 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 12月
22:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前月比] 12月
22:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア)[前年同月比] 12月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、トランプ次期米政権の財務長官に指名されたスティーブン・ムニューチン氏が、米国は強いドルの確保に向け通商政策を強化するとの考えを示したことで、一時ドル買いの流れとなりました。本日のドル円は、トランプ氏の大統領就任式での演説(日本時間21日の2時頃)に注目が集まります。4-5分野で大統領令を発令する方針を決めたと一部メディアが報じているため、内容次第では一気にドル買いの流れになることも予想されます。いずれにせよ演説内容に注視して、順張りのスタンスで取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 114.00-117.00
ユーロ・円 121.00-124.00
ポンド・円 137.00-144.50