株式相場の全面安からドル売りの展開!
昨日のドル円は、115.312円で取引を開始した後、東京市場においては、前日のトランプ次期米大統領の記者会見を受けて円高が進んだ影響から、輸出関連株に利益確定の売りが広がったことで、日経平均株価や時間外の米10年債利回りが軟調に推移しました。その結果リスク回避目的の円買いが強まり、ドル円は114.18円近辺まで下げ足を速めました。欧州市場に入ると、欧州勢もトランプ次期米大統領の記者会見を受けての失望によるドル売りで参入したことから、日通し安値となる113.7円近辺まで下落し昨年12月8日以来の水準まで値を下げました。NY市場に入ると、この日発表された前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強かったことを受けて114.53円近辺まで値を戻し、ロンドンフィキシングにかけては114円を挟んでのもみ合いとなりました。引けにかけては買い戻しも見られじり高となり、前日比では0.669円安い114.729円で取引を終えました。
≪2017年01月12日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
ユーロ・円 :「ベア」 売り56% 買い44%
英ポンド・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
豪ドル・円 :「ブル」 売り26% 買い74%
NZドル・円 :「ブル」 売り29% 買い71%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り62% 買い38%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 12月
09:00 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
16:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 12月
22:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 12月
22:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 12月
22:30 USD 小売売上高(除自動車)[前月比] 12月
22:30 USD 小売売上高[前月比] 12月
00:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 1月
00:00 USD 企業在庫[前月比] 11月
- 今日のトレードポイント -
ランプ次期米大統領の記者会見を受けて、経済対策への言及がなかったことなどから、翌日の株式相場は全面安の展開となりました。また、その動向につられる形でドル円もさらに下げ幅を広げ一時114円割れを試す展開となりました。なお米利上げに関して、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するハーカー米フィラデルフィア連銀総裁は「米経済は今年3回の利上げを正当化するほど十分に力強い」との認識を示しているので、労働市場や経済状況に関しては、順調に回復が進んでいると考えられます。本日は週末であることから、ポジション調整の展開になることが想定されますので、短期的なトレンドを捉えつつ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 113.50-115.50
ユーロ・円 121.00-124.00
ポンド・円 138.00-142.00