ポジション調整のドル売りを受け続落!
昨日のドル円は、117.106円で取引を開始した後、日通し高値となる117.15円近辺まで上昇しました。東京市場においては、日経平均株価の下落を背景に投資家のリスク志向低下を意識したドル売りや、時間外の米10年債利回りが低下したことも重しとなり、116.55円近辺まで下押ししました。その後、一時300円超下落した日経平均株価が下げ止まったこともあり、ドル円は116.70円台まで下げ渋る場面も見られました。欧州市場では、アジア時間からの流れを引き継ぎ、欧州勢はドル売りで参入しました。ナイト・セッションの日経平均先物が下落したことも嫌気され、日通し安値となる116.23円付近まで下押ししました。日経平均先物が一時プラス圏を回復したほか、米10年債利回りが低下幅を縮めるにつれて、ドル円は116.87円付近まで持ち直しました。NY市場では、日経平均先物が再び150円下げたうえ、NYダウ平均も下げに転じるとドル売りが再開し安値圏まで押し戻されました。取引終盤に入りNYダウ平均が下げ渋ると、ドル円は116.70円台まで下げ幅を縮小しました。前日比では0.619円安い116.560円で取引を終えました。
≪2016年12月29日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り40% 買い60%
ユーロ・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ブル」 売り46% 買い54%
豪ドル・円 :「ブル」 売り18% 買い82%
NZドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り55% 買い45%
【今日の主な経済指標】
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 11月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
23:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 12月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、年末年始の休暇シーズンを迎え閑散取引のなか利益確定の動きが広がり116円台半ばで取引を終えました。本日のドル円は、閑散取引が予想されるため、116円台半ばを挟んだ値動きが予想されます。ただ、薄商いのなかでも突発的な値動きは発生する可能性があるので注意して取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 116.20-117.00
ユーロ・円 121.50-122.80
ポンド・円 141.00-145.00