株式市場の下落や債券利回りの低下を受けドル円は反落!
昨日ドル円は、117.412円で取引を開始した後、東京市場において仲値に向けたドル買い需要が意識されたほか、市場では「年末を控えて本邦実需勢からの買いが観測された」との指摘もあり、一時117.74円近辺まで値を上げました。もっとも、その後は小幅ながら全般にドル安が進んだ流れに沿って117.50円台までやや上値を切り下げた。欧州市場では、ユーロを中心にドル高が進んだ流れに沿って買いが先行し、ドル円は日通し高値となる117.81円近辺まで値を上げました。その後は上値を切り下げる展開となりました。NY市場に入ると、11月米住宅販売保留指数が市場予想を下回る結果だったほか、上昇して始まったNYダウ平均が80ドル超安まで一転下落したことが嫌気され、ドル円は下落しました。好調な米5年債入札後に米10年債利回りが低下したこともドル売りとなり、日通し安値となる117.05円近辺まで下押ししました。取引終盤以降も安値圏での推移は変わらず、前日比では0.267円安い117.179円で取引を終えました。
≪2016年12月28日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
ユーロ・円 :「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
NZドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り52% 買い48%
【今日の主な経済指標】
16:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 12月
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 11月
22:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、米経済指標が市場予想を下回ったことに加え、NYダウ平均の下落や米長期金利の低下幅拡大を受けドルは売られました。本日のドル円は、上値を試す材料に乏しいことや年末を控え薄商いが予想されることから、117円を挟んだポジション調整のドル売りが予想されます。米株式市場や債券市場、そして米新規失業保険申請件数(前週分)の動向に注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 116.70-117.80
ユーロ・円 121.00-122.50
ポンド・円 141.00-145.00