ドル円は小幅に値を下げるも堅調に推移!
先週金曜日のドル円は、118.162円で取引を開始した後、東京市場においては、米公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定に伴うドル高の流れが続いたほか、日経平均株価が前日比で続伸となったためドル買い地合いが継続し、一時118.39円近辺まで上昇しました。高く始まった日経平均株価が失速すると117.95円近辺まで下げ幅を広げる場面がありましたが、再び上昇に転じると118.30円近辺まで値を戻し終始方向感を欠く動きとなりました。欧州市場に入ると、時間外の米10年債利回りが2.56%付近で低下気味に推移したことや、ナイト・セッションの日経平均先物が弱含んだことで円買いが先行し117.91円近辺まで弱含みました。NY市場では、ロンドンフィキシング後に、中国が南シナ海で米無人潜水機を接収とのニュースが伝わり、米中関係の緊張を懸念したリスク回避の売りが強まり一時日通し安値となる117.47円近辺まで下落しました。引けにかけては、米10年債利回りの動向をにらみ、週末のポジション調整をこなしながら徐々に値を戻し、前日比では0.147円安い117.976円で取引を終えました。
≪2016年12月16日クローズ時点≫
ドル・円 :「ベア」 売り53% 買い47%
ユーロ・円 :「ベア」 売り63% 買い37%
英ポンド・円 :「ブル」 売り47% 買い53%
豪ドル・円 :「ブル」 売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り46% 買い54%
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 10月
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 11月
09:00 NZD NBNZ企業信頼感 12月
18:00 DEM IFO企業景況感指数 12月
19:00 EUR 建設支出[前月比] 10月
19:00 EUR 建設支出[前年同月比] 10月
03:30 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
- 今日のトレードポイント -
先週のドル円は、米公開市場委員会(FOMC)での利上げを予想通りにこなしたことで堅調な推移となりました。また要人発言では、ラッカー米リッチモンド連銀総裁が「2017年に3回以上の利上げが必要」と述べたほか、ブラード米セントルイス連銀総裁は「現在は2017年の追加利上げを予想」と述べておりますが、実現にはトランプ次期大統領による経済政策の結果が必須と言えそうです。しばらくはその期待から上値模索の値動きが継続すると思われるので、引き続きドル買いスタンスを継続しつつ、押し目買いを意識して取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 116.00-119.00
ユーロ・円 122.00-124.50
ポンド・円 144.00-149.00