米経済指標の結果を受け上昇するも上値は重い!
日のドル円は、113.254円で取引を開始した後、伊政局の先行き不透明感が嫌気され、リスク回避目的のドル売りが先行し日通し安値となる112.89円近辺まで下押ししました。東京市場では、ドルが買戻され113.85円付近まで上昇するも、日経平均株価がさえない展開となったほか、米長期金利が低下した影響もあり買い戻しの勢いも限られ、113.50円を挟んだ値動きとなりました。欧州市場では、米10年債利回りが低下幅を縮小し上昇に転じると日米金利差拡大を見越したドル買いが優勢となり、ドル円は114.47円近辺まで上値を伸ばしました。その後はしばらく114.25円を挟んで神経質な値動きとなりました。NY市場では、11月米ISM非製造業指数が57.2と予想の55.3を上回ったことが伝わると、米10年債利回りの上昇幅拡大とともにドル買いが再開する展開となりました。ナイト・セッションの日経平均先物の310円高やNYダウ平均の100ドル超高も支えとなり、ドル円は日通し高値となる114.77円付近まで強含みました。その後は上値が重くなり次第にドル売りが優勢となりました。米10年債利回りが一転低下したうえ、株価も上げ幅を縮小したことで反対売買を迫られ、113.16円付近まで急速に売り込まれました。取引終盤以降はやや値を戻すも、前日比では0.326円高い113.846円で取引を終えました。
≪2016年12月05日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り47% 買い53%
ユーロ・円 :「ベア」 売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ベア」 売り55% 買い45%
豪ドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
NZドル・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り61% 買い39%
【今日の主な経済指標】
09:00 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 10月
09:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査[前年同月比] 11月
09:30 AUD 経常収支 7-9月期
12:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表グラフのマーク
16:00 DEM 製造業新規受注[前月比] 10月
16:30 ZAR 四半期国内総生産(GDP)[前期比年率] 7-9月期
16:30 ZAR 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 7-9月期
17:15 CHF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 11月
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前期比] 7-9月期
19:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前年同期比] 7-9月期
22:30 USD 貿易収支 10月
22:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・改定値[前期比] 7-9月期
22:30 CAD 貿易収支 10月
00:00 CAD Ivey購買部協会指数 11月
00:00 USD 製造業新規受注[前月比] 10月
- 今日のトレードポイント -
一部ではそろそろトランプ相場も頭打ちではないかと言われ上値の重い展開となり、昨日のドル円は113円台後半で取引を終えています。米経済指標や株式市場、債券市場の動向次第では、ドル円相場は114円台後半をトライすることも予想されますが、114円台後半では上値の重い展開となっているため、114円台半ばではドル売りのスタンスで取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 114.80-113.00
ユーロ・円 121.00-123.80
ポンド・円 142.00-147.50