週末のイベントを控え上値の重い展開!
昨日のドル円は、111.918円で取引を開始したあと、早朝取引においては前日のNYタイムの流れを引き継ぎ日通し安値となる111.6円近辺まで下落しました。東京市場の午前においては、月末要因のドル買いフローが入ったことで、仲値公示後にはショートカバーが入り112.24円近辺まで上昇しました。午後に入ると取引材料に乏しい中、112円台でのもみ合いとなりました。欧州市場に入ると、時間外の米10年債利回りの上昇をきっかけに日米金利差拡大を見越した円売りの流れを強め、112.70円近辺まで上昇しました。NY市場に入ると、この日発表された 7-9月期米四半期実質国内総生産(GDP、改定値)が市場予想を上回った事で、トランプ政権に対する期待からドル円は日通し高値となる113.33円近辺まで上値を伸ばしました。その後は下値付近で押し目買い意欲が強い中、月末相場で調整売りも見られ上値の重い展開となり、前日比では0.46円高い112.356円で取引を終えました。
≪2016年11月29日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り43% 買い57%
ユーロ・円 :「ベア」 売り66% 買い34%
英ポンド・円 :「ベア」 売り56% 買い44%
豪ドル・円 :「ブル」 売り25% 買い75%
NZドル・円 :「ブル」 売り40% 買い60%
ユーロ・ドル :「スクエア」 売り50% 買い50%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前月比] 10月
09:00 NZD NBNZ企業信頼感 11月
09:01 GBP GFK消費者信頼感調査 11月
09:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 10月
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 10月
16:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 10月
16:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 10月
16:45 FRF 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 11月
16:45 FRF 卸売物価指数(PPI)[前月比] 10月
17:00 CHF KOF景気先行指数 11月
17:55 DEM 失業率 11月
17:55 DEM 失業者数[前月比] 11月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
19:00 EUR 消費者物価指数(HICP、速報値)[前年同月比] 11月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:00 ZAR 貿易収支 10月
21:45 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
22:15 USD ADP雇用統計[前月比] 11月
22:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 10月
22:30 USD 個人所得[前月比] 10月
22:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 10月
22:30 CAD 原料価格指数[前月比] 10月
22:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 10月
22:30 CAD 四半期国内総生産(GDP)[前期比年率] 7-9月期
22:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 9月
23:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 11月
00:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 10月
04:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、週末に米雇用統計やイタリアの国民投票を控え、上値の重い展開が続いています。米経済指標は堅調な推移をしている反面、国民投票についてはイタリア紙が、「レンツィ伊首相は国民投票で改憲賛成が多数となっても辞任する可能性がある」と、ユーロにとってネガティブなニュースを伝えたことで、リスク要因もできています。基本的にはドル買いスタンスが継続していると思われますが、要人発言や突発的なニュースには注意しつつ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 111.20-113.50
ユーロ・円 118.00-121.00
ポンド・円 138.00-142.00