FXレポート

米大統領選挙関連のニュースに注視!

 昨日のドル円は、104.104円で取引を開始した後、東京市場において、米大統領選の民主党候補クリントン氏が国務長官時代に私用メールを公務に使っていた問題で、米連邦捜査局(FBI)のコミー長官は「再捜査の結果、クリントン氏の訴追を求めない方針に変わりはない」と米議会に伝えました。米大統領選を巡る不透明感が後退したことで、円売り・ドル買いが優勢となり一時104.58円近辺まで値を上げました。日経平均株価が一時280円超上昇したことも相場の支援材料となりました。欧州市場では、アジア時間からの流れを引き継いでドル買いが先行し、日通し高値となる104.62円まで上昇しました。その後は急ピッチで値を上げた反動が出たほか、小高く始まったナイト・セッションの日経平均先物が伸び悩んだこともあり、104.25円付近まで上値を切り下げる場面も見られました。NY市場では、NYダウ平均が350ドル超上げたほか、米10年債利回りが上昇幅を広げると買いが再開し、本日の高値に迫る水準まで値を上げました。取引終盤以降も高値圏での推移は変わらず、前日比では1.46円高い104.529円で取引を終えました。

≪2016年11月07日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り33% 買い67%
ユーロ・円  :「ベア」      売り61% 買い39%
英ポンド・円 :「ブル」      売り42%  買い58%
豪ドル・円  :「ブル」      売り27%  買い73%
NZドル・円   :「ブル」      売り41% 買い59%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り68% 買い32%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 外貨準備高 10月
09:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査[前年同月比] 10月
09:30 AUD NAB企業景況感指数 10月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 9月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 9月
15:45 CHF 失業率 10月
16:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 9月
16:00 DEM 貿易収支 9月
16:00 DEM 経常収支 9月
16:45 FRF 貿易収支 9月
16:45 FRF 財政収支 9月
16:45 FRF 経常収支 9月
18:30 GBP 鉱工業生産指数[前月比] 9月
18:30 GBP 製造業生産指数[前月比] 9月
22:15 CAD 住宅着工件数 10月
22:30 CAD 住宅建設許可件数[前月比] 9月

- 今日のトレードポイント -
 大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官の私用メール問題の再捜査をめぐり、米連邦捜査局(FBI)が訴追しない方針を決めたことで、選挙はクリントン氏が優勢との見方から市場の懸念が薄らぎドル円は104円台を突破しました。ただ、トランプ候補については、隠れ支持者の存在(差別主義者と思われることを避け、表立ってトランプの支持を表明していない人)や、熱心な支持者がいること(天候にかかわらず、投票所に行く人が多いこと)、などから、投票結果をみるまではどちらが勝利するか、分からない状況下にあると言えます。トランプ氏が勝利した場合には一時的に市場が混乱することが予想されるため、本日のドル円は投票関連のニュースに注視して取引に臨みたいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            104.00-106.00
ユーロ・円        114.00-116.30
ポンド・円        127.50-132.50

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