低調な中国貿易収支の発表を受けドル円は下落!
昨日のドル円は、104.170円で取引を開始した後、東京市場では、海外市場の流れを引き継ぐなか、前日比プラスで始まった日経平均株価が好感され円売り・ドル買いが先行し、ドル円においては前日の高値を上抜けて104.63円近辺まで上昇しました。その後は、日経平均株価が上げ幅を縮小したことや、9月中国貿易収支の発表において市場予想を大きく下回ったことからドル売り・円買いの展開に転じ103.55円近辺まで下落しました。欧州市場に入ると、前日に公表された9月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、「金利の据え置き決定は僅差だった」との内容が確認できたことで、年内の利上げを意識した流れが優勢となり、一時104.09円近辺まで値を戻しましたが、欧州株式市場が東京タイムに引き続き全面安の状態だったことなどから上値は重くなり徐々に値を切り下げました。NY市場に入ると、新規失業保険申請件数前週分が24.6万件と市場予想より低水準となりましたが、ドル買い要因とはならず、下落して始まったNYダウにつれて103.33円近辺まで下落しました。その後は、18,000ドル割れまで下落していたNYダウが下げ幅を縮小したことでドル円は下げ渋り、前日比では0.584円安い103.639円で取引を終えました。
≪2016年10月13日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円 :「ベア」 売り54% 買い46%
英ポンド・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
豪ドル・円 :「ブル」 売り18% 買い82%
NZドル・円 :「ブル」 売り14% 買い86%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り70% 買い30%
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 国内企業物価指数[前年同月比] 9月
08:50 JPY 国内企業物価指数[前月比] 9月
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 9月
16:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 9月
18:00 EUR 貿易収支 8月
21:30 USD 卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)[前月比] 9月
21:30 USD 卸売物価指数(PPI)[前月比] 9月
21:30 USD 小売売上高[前月比] 9月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・速報値 10月
23:00 USD 企業在庫[前月比] 8月
02:30 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は一時的に大きくドル売りに動く場面がありましたが、日足の一目均衡表の雲上限である103.51円近辺がサポートラインとして働く展開となりました。本日には、9月米小売売上高やイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言と重要なイベントが控えているので、同時間帯の突発的な値動きには注意をして取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 103.00-105.00
ユーロ・円 113.50-116.00
ポンド・円 125.00-129.50