利上げ観測再燃を受け続伸!
昨日のドル円は、100.381円で取引を開始した後、日本株安を見越す形で日通し安値となる100.26円近辺までドル売りが先行しましたが、その後はまとまったドル買いが持ち込まれ反発しました。東京市場では日経平均株価の300円近い下落に上値を抑えられる場面も見られましたが、一時100.70円付近まで持ち直しました。欧米市場では、ナイト・セッションの日経平均先物や米10年債利回りが上昇したことを背景にドル買いが先行し、日通し高値となる100.81円近辺まで値を上げました。その後は上値が抑えられ、株高が一服し米10年債利回りが低下に転じたことが嫌気されドル円は100.40円台まで下押ししました。一方で、市場では「月末・期末を控えたロンドンフィキシングに絡んだドル買いが観測された」との指摘がありドル円は100.70円台まで反発しました。その後すぐに失速しましたが、「OPECは原油生産の制限で合意した」との報道を受けて原油先物相場の急伸とともにNYダウ平均が上昇すると、ドル円は100.80円付近まで持ち直しました。なお、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長は議会証言で「FOMCメンバーの過半数が年内に利上げが必要とみている」「米経済成長に失望」などと述べたが、市場の反応は限られました。前日比では0.333円高い100.358円で取引を終えました。
≪2016年09月28日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
英ポンド・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
豪ドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り76% 買い24%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 8月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額(既存店)[前年同月比] 8月
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前々週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前々週分
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 8月
15:35 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
16:55 DEM 失業者数[前月比] 9月
16:55 DEM 失業率 9月
17:30 GBP 消費者信用残高 8月
17:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 8月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 9月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 8月
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 9月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 4-6月期
23:00 USD 住宅販売保留指数[前月比] 8月
05:00 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
06:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 8月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル・円は、米経済の先行き不透明感にいったんドル売りが優勢となりましたが、その後、イエレンFRB議長が米下院金融サービス委員会の証言で年内の利上げの可能性を示唆したためドル買いが再燃し大きな値動きには見られませんでした。来週の米雇用統計までは大きなトレンドは出てこない可能性が強いと思われます。ただ、米経済指標の結果が市場予想を下回った場合には、円高・ドル安に傾くことが予想されるため、ポジション管理は徹底して取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 100.00-101.70
ユーロ・円 111.00-114.50
ポンド・円 127.00-134.50