日米金利差拡大を見越したドル買い強まる!
先週金曜日のドル円は、102.464円で取引を開始した後、利益確定のドル売りや、日経平均株価が70円超高から50円超安まで失速したことも嫌気され日通し安値となる101.96円近辺まで弱含みました。「黒田日銀総裁が安倍首相と会談へ」との報道が伝わると、日経平均株価のプラス圏回復も支えとなり、ドル円は102.21円付近まで反発しましたが、黒田総裁が「首相から特別な話はなかった」「外債購入の話はなかった」などと述べると102.00円まで再び下落しました。その後は102.10円を挟み方向感に欠ける値動きとなりました。欧米市場では、時間外の米10年債利回りが上昇したことを受けて日米金利差拡大を見越したドル買いが強まりました。本田悦郎・前内閣官房参与が「日銀は9月にも追加の金融緩和をすべきだ」と述べたこともドル買いの材料視とされ、日通し高値となる103.05円近辺まで上昇しました。もっとも、ナイト・セッションの日経平均先物が150円安まで下げたほか、NYダウ平均も330ドル超下落したため、その後は株安を嫌気したドル売りに押され、前日比では0.211円高い102.692で取引を終えました。
≪2016年09月9日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り30% 買い70%
ユーロ・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
豪ドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
8:50 JPY 機械受注[前月比] 7月
8:50 JPY 国内企業物価指数[前月比] 8月
8:50 JPY 国内企業物価指数[前年同月比] 8月
- 今日のトレードポイント -
足もとでは米長期金利の動きに左右される展開が続いているため、米長期金利の動向に注意が必要となります。また、21日の日米金融政策を控えて思惑的な動きが強まることが予想されるのでポジション管理を徹底したいです。さらに、週後半には米小売売上高など重要な米経済指標の発表が集中するため、内容を見極め取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 102.60-103.80
ユーロ・円 114.00-116.50
ポンド・円 133.50-139.50