イエレン議長の講演を控え様子見続く!
昨日のドル円は、100.294円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、日経平均株価が80円超下落したことを受け、リスク回避目的の買いが先行し一時100.04円近辺まで下落しました。100円付近では押し目買い意欲が強かったことや、後場の日経平均株価が前日比プラス圏まで浮上すると、ドル円は100.38円近辺まで上昇しました。黒田日銀総裁のFinTechフォーラムにおける講演では、金融政策には触れず、同イベントのテーマに沿った今後の金融システムのあり方に関連した内容であり、影響は限定的でした。欧州市場に入ると、仏・独・ユーロ圏の各8月製造業・サービス業及び総合PMIが発表され、総じて良い結果であったことからポンドやユーロを中心にドル売り優勢となり、ドル円は日通し安値となる99.92円近辺まで下げ幅を広げました。NY市場に入ると、米経済指標の発表があり、リッチモンド連銀製造業指数は2013年1月以来の低水準に鈍化したものの、7月米新築住宅販売件数は2007年10月以来の高水準となったことで強弱入り混じる結果となり反応は限定的となりました。その後も大きな値動きはなく、前日比では0.076円安い100.222円で取引を終えました。
≪2016年08月23日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り17% 買い83%
ユーロ・円 :「ブル」 売り48% 買い52%
英ポンド・円 :「ブル」 売り33% 買い67%
豪ドル・円 :「ブル」 売り10% 買い90%
NZドル・円 :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り63% 買い37%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 貿易収支 7月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・改定値 6月
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・改定値 6月
15:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前年同期比] 4-6月期
15:00 DEM 国内総生産(GDP、改定値)[前期比] 4-6月期
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 7月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 7月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 6月
22:00 USD 四半期住宅価格指数[前期比] 4-6月期
23:00 USD 中古住宅販売件数[前月比] 7月
23:00 USD 中古住宅販売件数[年率換算件数] 7月
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、材料難から株式市場の動向に沿った値動きとなりました。また、週末のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演に向けた様子見は日に日に強まっています。本日も基本的には、株式市場の動向や経済指標の発表に注意しつつ、短期的な逆張りで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 99.00-101.00
ユーロ・円 112.50-114.50
ポンド・円 130.00-134.00