FXレポート

FOMC議事要旨を受け米利上げ観測後退か!

昨日のドル円は、100.282円で取引を開始した後、東京市場においては、日経平均株価が150円超高となったことや、浅川財務官が、「為替市場、激しい動きがあれば対応せざるを得ない」「市場動向を注視、G7とも連携していく」と発言したことで、リスク回避の円買いが弱まり、円売り優勢となったことからドル円は日通し高値となる101.15円近辺まで上昇しました。欧州市場に入ると、東京タイムで進んだ円安に調整が入り、ナイト・セッションの日経平均先物も100円超安となったことから100.64円近辺まで下落しました。NY市場に入ると、NYダウにおいて利益確定売りが先行しドル円も100.16円近辺まで下げ幅を広げました。その後には、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が発表され、一時100.61円近辺まで値を戻す場面がありましたが、米10年債利回りの下落とともに一時日通し安値となる100.04円近辺まで下落しました。一巡後は、NYダウが前日比プラス圏まで回復し、ドル円も徐々に下値を切り上げ、前日比では0.035円安い100.269円で取引を終えました。

≪2016年08月17日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り16% 買い84%
ユーロ・円  :「ブル」       売り47% 買い53%
英ポンド・円 :「ブル」      売り33%  買い67%
豪ドル・円  :「ブル」      売り09%  買い91%
NZドル・円   :「ブル」      売り10% 買い90%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り63% 買い37%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY 貿易統計(通関ベース) 7月
10:30 AUD 失業率 7月
10:30 AUD 新規雇用者数 7月
17:00 EUR 経常収支 6月
17:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 7月
18:00 EUR 消費者物価指数(HICP、改定値)[前年同月比] 7月
18:00 EUR 建設支出 6月
20:30 EUR 欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨
21:30 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 8月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 CAD 対カナダ証券投資額 6月
23:00 USD 景気先行指標総合指数[前月比] 7月

- 今日のトレードポイント -
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が昨日発表され、「委員は利上げが早期に必要かどうかで意見が分かれた」「複数の委員は早期の利上げが正当化されると判断」「2名の委員は7月の利上げを支持」「委員は経済を評価するためさらなるデータを待つことで一致」「幾人かの委員、インフレ加速しても対応時間は十分と判断」との見解が示されました。内容的には早期利上げ観測が後退するような内容であり、利上げの時期に関しては今後の米経済指標の結果を見極めての判断となりそうです。本日のドル円は、ドル買いの材料が少ない状況下のため、基本的にはドル売りのスタンスで取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円           99.50-101.00
ユーロ・円        111.50-114.00
ポンド・円        128.00-132.00

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