FXレポート

FOMCの声明発表の影響は限定的!

昨日のドル円は、104.651円で取引を開始した後、東京市場においては、日経平均株価が堅調に推移したことを受けて、投資家のリスク志向改善を見越した円売りが先行し105.22円近辺まで上昇しました。前引け後付近では、「経済対策の事業規模は27兆円となり、安倍首相が午後に公表する」「政府、景気対策で50年債の発行を検討」などの報道が相次ぐとさらに円売りが加速し、一時日通し高値となる106.54円近辺まで上昇しました。その後の追加報道で、財務省が50年債発行を検討している事実はないと否定したことにより、105.09円近辺まで巻き戻されました。欧州市場に入ると、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控え、思惑的な値動きが見られるも、徐々に様子見ムードとなり105.35-80円近辺での推移となりました。NY市場では、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を予想通り0.25%から0.50%の範囲に据え置くことを決定したほか、声明では「雇用データはここ数カ月で労働力活用の一定の増加を示している」「景気見通しの短期的なリスクは後退した」との見解が示され、一時106円台を回復しましたが、一巡すると米10年債利回りが低下したことを眺め、105.14円近辺まで下げ幅を広げ、前日比では0.660円高い105.281円で取引を終えました。

≪2016年07月27日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り37% 買い63%
ユーロ・円  :「ベア」       売り58% 買い42%
英ポンド・円 :「ブル」      売り43%   買い57%
豪ドル・円  :「ブル」     売り16%    買い84%
NZドル・円   :「ブル」      売り20% 買い80%
ユーロ・ドル :「ブル」      売り43% 買い57%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
10:30 AUD 四半期輸入物価指数 [前期比] 4-6月期
15:00 GBP ネーションワイド住宅価格[前月比] 7月
16:55 DEM 失業率 7月
16:55 DEM 失業者数[前月比] 7月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 7月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前年同月比] 6月
18:30 ZAR 卸売物価指数(PPI)[前月比] 6月
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 7月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分

- 今日のトレードポイント -
昨日のNYタイムに発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明では、フェデラル・ファンド(FF)レートの誘導目標を予想通りに据え置き、市場予想通りの通過となりました。また、利上げ時期に関する手掛かりは得られなかったことで値動きは限定的となりました。本日から、市場の関心は日銀金融政策決定会合へと移り、主に政府・日銀関係者の発言で相場が反応する展開が予想されます。引き続き、下値に警戒しながら要人発言による突発的な値動きに注意したいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円             104.50-106.00
ユーロ・円       115.00-117.50
ポンド・円        137.00-141.00

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