材料難から上値の重い展開!
昨日のドル円は、106.158円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、5・10日(ゴトー日)にあたり仲値に向けた円売りが観測されました。日経平均株価も一時150円超高となったことも好感され、ドル円は一時日通し高値となる106.72円近辺まで上昇しました。午後に入ると引けにかけて日経平均株価がマイナスに転じた事や、今週の日米金融政策イベントを控えていることで、積極的な売買が控えられ106.04円近辺まで一転して下落しました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物や欧州株が上昇したことを背景に持ち高調整の円買いが先行しました。NY市場に入ると、本格化する米企業決算を控え、米株式市場では利益確定の売り圧力が強まりました。NYダウが100ドル超下落したのに合わせ、ドル円も一時日通し安値の105.73円近辺まで下落しました。前日比では0.391円安い105.784円で取引を終えました。
≪2016年07月25日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
ユーロ・円 :「ベア」 売り56% 買い44%
英ポンド・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
豪ドル・円 :「ブル」 売り16% 買い84%
NZドル・円 :「ブル」 売り18% 買い82%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り72% 買い28%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 貿易収支 6月
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 6月
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 5月
23:00 USD 新築住宅販売件数 6月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 7月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 7月
- 今日のトレードポイント -
24日午後に閉幕した、主要20カ国(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、EU離脱決定後の混乱を回避するため各国が連携し合うことで一致したことで、英国の欧州連合(EU)離脱決定による先行き不安感は収まりつつあります。なお、今週の日米金融イベントの思惑から方向感は出ていないので、発表前後の値動きには十分備えたいところです。テクニカル面では、日足の一目均衡表において、雲下限が106.40円近辺にあり、中々上抜けづらい事が予想されるため本日も上値の重い展開が想定されますので、下値模索を視野に入れ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 105.20-106.40
ユーロ・円 115.50-117.50
ポンド・円 137.00-142.00