トルコのクーデーターの影響は収まり、もみ合い!
昨日のドル円は、106.166円で取引を開始した後、前日のNYダウが過去最高値を更新したことで投資家心理が改善し、日本株の上昇を見越した円売り・ドル買いが先行しました。前日高値である106.25円近辺を上抜けて106.32円近辺まで上値を伸ばしました。東京市場に入ると、6営業日続伸した日経平均株価が伸び悩む展開となったことで利益確定の動きとなりました。また、市場では「国内輸出企業から円買い・ドル売りが観測された」との指摘があったことから、ドル円は105.64円近辺まで下げ足を速めました。一巡後は、押し目買いに支えられ106円台まで値を戻しました。欧州市場では、市場予想より強かった英物価指標や弱かった欧州景況感指数にあまり反応が見られず、106.10円近辺を挟んでの値動きとなりました。NY市場に入ると、6月米住宅着工件数や6月米建設許可件数が市場を上回る強い結果となったことで日通し高値である106.53円近辺まで上昇しました。一巡後は、米10年債利回りやナイト・セッションの日経平均先物が軟調に推移したことを受け、徐々に上値を切り下げ、前日比では0.078円安い106.061円で取引を終えました。
≪2016年07月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り42% 買い58%
ユーロ・円 :「ベア」 売り59% 買い41%
英ポンド・円 :「ブル」 売り47% 買い53%
豪ドル・円 :「ブル」 売り19% 買い81%
NZドル・円 :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り53% 買い47%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 6月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 6月
17:00 ZAR 消費者物価指数(CPI)[前月比] 6月
17:00 EUR 経常収支 5月
17:30 GBP 失業率(ILO方式) 5月
17:30 GBP 失業率 6月
17:30 GBP 失業保険申請件数 6月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
23:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 7月
- 今日のトレードポイント -
先週末の金曜日に発生したトルコでのクーデターがもたらした短期的な値動きは落着きを見せ、市場の注目は21日の欧州中央銀行(ECB)理事会や来週に控えた米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合等に移っています。その中本日は、目立った指標もないことから、材料模索のもみ合いになることが想定されます。押し目買いを意識しつつ、短期的な逆張りスタンスで取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 105.00-106.60
ユーロ・円 115.00-118.00
ポンド・円 137.00-141.00