FXレポート

英国民投票によるショック相場が継続!

昨日のドル円は101.838円で取引を開始した後、先週末の英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことを受けたリスクオフへの警戒感が継続し、ドル買い・円買いが先行しました。東京市場の午前においては、先週末に1,000円超下落していた日経平均株価が300円程上昇に転じ、ドル円は日通し高値となる102.47円近辺まで上げ幅を広げましたが、戻りの鈍さを確認した後は再び売りが優勢となり、午後には101.44円近辺まで下落しました。引けにかけては、政府・日銀が市場安定を図る方針を示したため、投資家に買い安心感が広がり、102円台まで値を戻しました。欧州市場に入ると、ポンド売りが加速したほか、欧州株式市場が軒並み下落し、101.49円近辺まで円高が進みました。NY市場に入ると、NYダウにおいても300ドルを超す下落となり一時日通し安値となる101.40円近辺まで落ち込みましたが、原油先物相場が3%超下落したことで対資源国通貨でドル買いが優勢となると徐々に値を切り上げ、前日比では0.208円安い102.100円で取引を終えました。

≪2016年06月27日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」       売り24% 買い76%
ユーロ・円  :「ブル」   売り46% 買い54%
英ポンド・円 :「ブル」       売り33%  買い67%
豪ドル・円  :「ブル」      売り10%  買い90%
NZドル・円   :「ブル」      売り10% 買い90%
ユーロ・ドル :「ベア」       売り72% 買い28%

【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 輸入物価指数 5月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 6月
17:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、確定値)[前期比年率] 1-3月期
22:00 USD ケース・シラー米住宅価格指数 4月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 6月
23:00 USD 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 6月

- 今日のトレードポイント -
英国のEU離脱を受けた先行きの不透明感が蔓延するなかで、為替・株式市場ともにリスク回避の売りが先行しました。欧州では明日からEU首脳会議が開催されるので、離脱交渉についてどのような動向になるかは注視したいところです。また、各国政府や中銀による流動性の確保は十分されると想定されますが、世界的な景況悪化については避けて通れない状況が明確になってきています。本日もリスクオフムードを引き継ぎ、ドル円においては下値模索の値動きとなりそうなので、逆張りスタンスで取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            101.00-102.60
ユーロ・円       111.00-114.00
ポンド・円        133.00-138.00

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