FXレポート

英国民投票を迎え大荒れの展開!

昨日のドル円は104.561円で取引を開始した後、世論調査で残留支持が離脱支持を相次いで上回ったことが報道されポンド円が急伸しました。ドル円もつれて104.95円近辺まで上昇しましたが、105円台に乗せることができず徐々に値を切り下げました。東京市場においては、日経平均株価が一時前日比マイナス圏に突入したことで、104.55円近辺まで値を下げました。その後は手控えムードから、104.60-70円近辺での狭いレンジで推移しました。英国民投票が始まると、15時過ぎに「英国の天候が悪く投票率が低下する」との思惑から仕掛け的なポンド売りがありドル円もつれて日通し安値である104.03円近辺まで下落しました。欧州市場では、欧州株やナイト・セッションの日経平均先物が堅調に推移したほか、英国のEU残留見込みのリスク選好の動きが強まり105.85円近辺まで上値を伸ばしました。NY市場に入ると、米経済指標の発表があり強弱入り混じる結果となりましたが、NYダウの上昇から次第に値動きは落着き105.80円を挟んでの値動きとなりました。引けにかけては、再度英EU残留観測が高まったことで106円台に乗せる場面もあり、前日比では1.622円高い106.036円で取引を終えました。

≪2016年06月23日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り22% 買い78%
ユーロ・円  :「ブル」    売り46% 買い54%
英ポンド・円 :「ブル」      売り31%  買い69%
豪ドル・円  :「ブル」      売り17%  買い83%
NZドル・円   :「ブル」      売り25% 買い75%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り77% 買い23%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 企業向けサービス価格指数[前年同月比] 5月
15:45 FRF 国内総生産(GDP、確定値)[前期比] 1-3月期
17:00 DEM IFO企業景況感指数 6月
21:30 USD 耐久財受注・輸送用機器除く[前月比] 5月
21:30 USD 耐久財受注[前月比] 5月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 6月

- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、英国民投票の動向をにらみ値動きの荒い相場となりました。本日の日本時間午前6時には開票が始まり、東京タイムの日本時間午後1時頃にはほとんどの開票結果が報道される見込みとなっています。リスク選好の動きが優勢となっていることから、離脱支持の票が多かった場合にはリスクオフで対ポンドで急落する可能性も視野に入ってきます。いずれの結果となったとしても大きく相場が動くことが想定されますので、昨日に引き続きポジションメイクの際は順張りを意識しつつ、損切りラインはしっかり決めて取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円           105.00-107.90
ユーロ・円       120.00-122.50
ポンド・円        157.00-162.00      

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