ドル円、大台90円に接近!本日FOMC政策金利&声明発表!
昨日のドル円は序盤、明日から始まるFOMCを見極めたいとの慎重な向きもあり、上下20銭程度の小動きで推移したがGLOBEXのNYダウ先物が一時前日比プラス圏に転じたことや、英FT紙が「明日のFOMCで公定歩合が引き上げられる可能性がある」と報じたことでドルが上昇。その後発表された経済指標では、NY連銀製造業景気指数が大幅に落ち込んだものの、PPIは好結果。鉱工業生産も予想を上回る結果を見せたことから再度ドル買いに火がついて、大台90円に後一歩のところに迫り、一時89.953円まで上値を拡大し、89.676円で引けた。
ユーロ円は序盤オーストリア中銀が同国第4位の銀行を「監視リスト」に載せたとの報で欧州の金融不安が高まりユーロ売りが活発化した。また、ユーロ圏12月ZEW景況感調査は予想を下回る結果となり、ユーロ円は対主要通貨で下落する展開。その後は、ショートカバーや、対ドルでの円売りが強まったことを受けて反発したが、限定的となって130.340円で取引を終えた。
豪ドル円は軟調に推移。昨日9:30に公表されたRBA(豪準備銀)政策会合議事録で「2月まで金利を据え置くことも議論した」「将来の会合における金利決定、より柔軟性ある」との文言が示された。これにより、RBAが「利上げのペースを鈍化させるのでは」との思惑につながり豪ドルの重しとなった。その後、NY原油が売り一巡で10日ぶりに反発したことで、豪ドル円上昇の局面もあったものの、上値は重く81.243円で取引を終えた。
さて本日のドル円だが、事実上のゼロ金利政策を導入してから1年、今年後半に顕著となったドル全面安の最大の要因となるメッセージを発し続けてきたFOMC。今回の最大のテーマは低金利政策の脱却に尽きるだろう。一部報道では、英FT紙が「公定歩合を引き上げる」と報じるなど期待感が強まっている。また、2日間開催されるFOMCの初日にバーナンキ議長は「景気回復が続くにつれ利上げがいずれ適切となる」などと発言し、利上げに含みを持たせる内容となっている。低金利長期化を巡る文言がドルの命運を握ると言っても過言ではなく、本日28時15分のFOMC政策金利&声明発表は目が離せない。
ユーロ円は12月の独ZEW景況感調査は50.4と予想の50.0を上回る結果となるものの、これで3ヶ月連続での下落が確認されたことでZEWのエコノミストは「我々は依然として景気の底にいる状態、来年には回復が見られるだろうが回復は急激なものにはならないだろう」と経済回復の低迷が今後も長引くことを示唆した。また、ドバイの債務問題が沈静化した一方で欧州の金融不安がくすぶっており、市場の関心や売りの矛先がユーロをはじめとした欧州通貨にシフトする可能性も捨て切れないだろう。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 88.80-91.00
ユーロ・円 128.50-131.70
ポンド・円 142.00-146.00
【今日の主な経済指標】
09:30(豪) 第3四半期民間設備投資
09:30(豪) 第3四半期GDP
18:30(英) 10月平均所得(7月~9月)
19:00(ユーロ) 11月消費者物価指数(確報値)
21:00(米) 週間住宅ローン借換申請指数
22:30(米) 第3四半期経常収支
22:30(米) 11月実質所得
22:30(米) 11月消費者物価指数
22:30(米) 11月消費者物価コア指数
22:30(米) 11月住宅着工件数
22:30(米) 11月住宅着工許可件数
04:15(米) FOMC(政策金利)
≪2009年12月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
大台の90円近くでは戻り売りも多くみられ売り買いが拮抗する展開となったが、FOMCで公定歩合
が引き上げ期待から僅かに「ブル」優勢となった。本日のFOMCでは「利上げ」についてポジティ
ブな発言がでるのでは?と言った声が聞こえるが、米景気回復のけん引役となっていた製造業セ
クターで、NY連銀製造業景気指数-12月は2.55と前回から低下し、構成項目についても、仕入れ
価格を除き軒並み低下しており、良い材料を見出す事は難しい。また、雇用統計の指針となる雇
用指数は-5.26と3ヶ月ぶりにマイナスとなったことも、労働市場への懸念を意識せざるをえない
状況だ。市場では利上げ期待感は高いものの、警戒感は怠らないよう臨みたい。
ポンド円は「ブル」
英11月の消費者物価指数は予想よりも強い結果となり、特に前年比は+1.9%と、過去半年で最も
高い上昇率となった。また、ドバイの債務問題を巡る懸念は後退しており、ドバイ向けのエクス
ポージャーが大きい英銀にとっては安堵が強まったことでポンド円は上昇。参加者も「ブル」で
反応した。ただし、米国の景気回復期待や金利先高観、年末のリパトリなどのフローによるドル
買い圧力に変化はなく、ポンド自体も英国の財政悪化や景気回復の遅れなどを背景に買いづらく
なることから、流れとしては下落基調が続く可能性は否定できない。
豪ドル円は「ブル」
豪ドル円はRBA(豪準備銀)政策会合議事録で、2月の利上げ観測が後退したことが豪ドルの売り圧
力となって東京時間では軟調な展開となった。参加者は80円台に下落すると押し目買いが目立って
「強気」スタンスは継続となった。しかし、RBAの利上げペースが鈍化するとの観測があることに
加えて、FOMCにおいて米国の利上げ時期前倒しを示唆する文言が加えられた場合には、ドルキャリ
ートレードの巻き戻しにオセアニア通貨から資金が引き上げられる可能性もあることから、慎重な
スタンスが必要だろう。
ユーロ円は序盤オーストリア中銀が同国第4位の銀行を「監視リスト」に載せたとの報で欧州の金融不安が高まりユーロ売りが活発化した。また、ユーロ圏12月ZEW景況感調査は予想を下回る結果となり、ユーロ円は対主要通貨で下落する展開。その後は、ショートカバーや、対ドルでの円売りが強まったことを受けて反発したが、限定的となって130.340円で取引を終えた。
豪ドル円は軟調に推移。昨日9:30に公表されたRBA(豪準備銀)政策会合議事録で「2月まで金利を据え置くことも議論した」「将来の会合における金利決定、より柔軟性ある」との文言が示された。これにより、RBAが「利上げのペースを鈍化させるのでは」との思惑につながり豪ドルの重しとなった。その後、NY原油が売り一巡で10日ぶりに反発したことで、豪ドル円上昇の局面もあったものの、上値は重く81.243円で取引を終えた。
さて本日のドル円だが、事実上のゼロ金利政策を導入してから1年、今年後半に顕著となったドル全面安の最大の要因となるメッセージを発し続けてきたFOMC。今回の最大のテーマは低金利政策の脱却に尽きるだろう。一部報道では、英FT紙が「公定歩合を引き上げる」と報じるなど期待感が強まっている。また、2日間開催されるFOMCの初日にバーナンキ議長は「景気回復が続くにつれ利上げがいずれ適切となる」などと発言し、利上げに含みを持たせる内容となっている。低金利長期化を巡る文言がドルの命運を握ると言っても過言ではなく、本日28時15分のFOMC政策金利&声明発表は目が離せない。
ユーロ円は12月の独ZEW景況感調査は50.4と予想の50.0を上回る結果となるものの、これで3ヶ月連続での下落が確認されたことでZEWのエコノミストは「我々は依然として景気の底にいる状態、来年には回復が見られるだろうが回復は急激なものにはならないだろう」と経済回復の低迷が今後も長引くことを示唆した。また、ドバイの債務問題が沈静化した一方で欧州の金融不安がくすぶっており、市場の関心や売りの矛先がユーロをはじめとした欧州通貨にシフトする可能性も捨て切れないだろう。
[今日の予想レンジ]
ドル ・円 88.80-91.00
ユーロ・円 128.50-131.70
ポンド・円 142.00-146.00
【今日の主な経済指標】
09:30(豪) 第3四半期民間設備投資
09:30(豪) 第3四半期GDP
18:30(英) 10月平均所得(7月~9月)
19:00(ユーロ) 11月消費者物価指数(確報値)
21:00(米) 週間住宅ローン借換申請指数
22:30(米) 第3四半期経常収支
22:30(米) 11月実質所得
22:30(米) 11月消費者物価指数
22:30(米) 11月消費者物価コア指数
22:30(米) 11月住宅着工件数
22:30(米) 11月住宅着工許可件数
04:15(米) FOMC(政策金利)
≪2009年12月15日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」
ユーロ・円 :「ブル」
ユーロ・ドル :「ブル」
英ポンド・円 :「ブル」
豪ドル・円 :「ブル」
NZドル・円 :「ブル」
※ブルは「買い」、ベアは「売り」、スクウェアは「拮抗」になります。
ドル円は「ブル」
大台の90円近くでは戻り売りも多くみられ売り買いが拮抗する展開となったが、FOMCで公定歩合
が引き上げ期待から僅かに「ブル」優勢となった。本日のFOMCでは「利上げ」についてポジティ
ブな発言がでるのでは?と言った声が聞こえるが、米景気回復のけん引役となっていた製造業セ
クターで、NY連銀製造業景気指数-12月は2.55と前回から低下し、構成項目についても、仕入れ
価格を除き軒並み低下しており、良い材料を見出す事は難しい。また、雇用統計の指針となる雇
用指数は-5.26と3ヶ月ぶりにマイナスとなったことも、労働市場への懸念を意識せざるをえない
状況だ。市場では利上げ期待感は高いものの、警戒感は怠らないよう臨みたい。
ポンド円は「ブル」
英11月の消費者物価指数は予想よりも強い結果となり、特に前年比は+1.9%と、過去半年で最も
高い上昇率となった。また、ドバイの債務問題を巡る懸念は後退しており、ドバイ向けのエクス
ポージャーが大きい英銀にとっては安堵が強まったことでポンド円は上昇。参加者も「ブル」で
反応した。ただし、米国の景気回復期待や金利先高観、年末のリパトリなどのフローによるドル
買い圧力に変化はなく、ポンド自体も英国の財政悪化や景気回復の遅れなどを背景に買いづらく
なることから、流れとしては下落基調が続く可能性は否定できない。
豪ドル円は「ブル」
豪ドル円はRBA(豪準備銀)政策会合議事録で、2月の利上げ観測が後退したことが豪ドルの売り圧
力となって東京時間では軟調な展開となった。参加者は80円台に下落すると押し目買いが目立って
「強気」スタンスは継続となった。しかし、RBAの利上げペースが鈍化するとの観測があることに
加えて、FOMCにおいて米国の利上げ時期前倒しを示唆する文言が加えられた場合には、ドルキャリ
ートレードの巻き戻しにオセアニア通貨から資金が引き上げられる可能性もあることから、慎重な
スタンスが必要だろう。