FXレポート

FRB議長は利上げ時期言及せず!

昨日のドル円は、106.475円で取引を開始した後、東京市場において日通し安値となる106.43円近辺まで下落し5月4日以来の安値を更新しました。その後はショートカバーが進み、浅川雅嗣財務官が「為替市場動向を注視している」と述べたほか、菅義偉官房長官が「急激な変動は望ましくなく、為替の安定が極めて重要」「緊張感もって注視して必要な時は対応」と発言したことを受け107.18円近辺まで持ち直しました。買い一巡後は107.00円前後での持ち高調整となりました。欧州市場では、欧州株が上昇して始まったことや原油先物相場の上昇を受けて対資源国通貨でも円売りも見られましたが。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えていることもあり、次第に値動きは乏しくなり107.15円を挟んだ値動きとなりました。NY市場では、NYダウ平均が120ドル超上昇したことが支えとなったほか、原油先物相場の2%超高を受けてカナダドル円などが上昇したことにつれて、ドル円は107.43円付近まで値を上げました。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が講演で「条件が合えば緩やかな利上げが適切となる可能性が高い」「米経済は前向きな力が後ろ向きの展開を上回る」と述べると、日通し高値となる107.53円近辺まで上値を伸ばしました。利上げに関する明確な時期を示さなかったことで一巡後はドル売りが優勢となり106.84円付近まで失速する場面も見られましたが下値は限定的となりました。売りが一巡すると、NYダウ平均が140ドル超上昇したことを受けてドル買いが再開し日通し高値となる107.65円近辺まで反発、前日比では0.9円高い107.524円で取引を終えました。

≪2016年06月06日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り20% 買い80%
ユーロ・円  :「ブル」  売り40% 買い60%
英ポンド・円 :「ブル」      売り26%  買い74%
豪ドル・円  :「ブル」      売り11%  買い89%
NZドル・円   :「ブル」      売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り77% 買い23%

【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査[前年同月比] 5月
08:50 JPY 外貨準備高 5月
13:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表グラフのマーク
14:00 JPY 景気先行指数(CI)・速報値 4月
14:00 JPY 景気一致指数(CI)・速報値 4月
15:00 DEM 鉱工業生産[前月比] 4月
15:45 FRF 貿易収支 4月
15:45 FRF 財政収支 4月
15:45 FRF 経常収支 4月
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前期比] 1-3月期
18:00 EUR 四半期域内総生産(GDP、確定値)[前年同期比] 1-3月期
21:30 USD 四半期非農業部門労働生産性・改定値[前期比] 1-3月期
23:00 CAD Ivey購買部協会指数 5月
04:00 USD 消費者信用残高[前月比] 4月

- 今日のトレードポイント -
先週の米雇用統計が弱気のサプライズとなったことで6・7月の利上げの可能性が低くなりドル売りの流れとなりました。6日の下値は106円台半ばで、ドル売りが一巡した後はNYダウ平均の上昇とともにドル買いの流れなりました。本日のドル円も107円台後半を挟んだ底堅い推移が予想されますが、今後米経済指標が市場予想よりも悪い結果となった場合には105円台に突入することも視野に入れポジション管理には注意したいです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円           107.00-108.50
ユーロ・円      120.50-124.00
ポンド・円         153.00-158.00

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