FXレポート

ドル売り優勢の展開続く!

昨日のドル円は110.709円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、Brexit(英国のEU離脱)懸念の高まりや、原油価格の下落、米株安などによるリスク回避の流れを引き継いだほか、日経平均株価が寄り付きから大きく下落したことからドル円は110.42円近辺まで値を下げました。一巡後は日経平均株価が下げ渋ったことで110.50-75円近辺でのもみ合いとなりました。午後に入ると、市場で「CTA(商品投資顧問)が日経平均先物とともに売りを進めた」と伝わったことや、日経平均株価が一時300円超下落したことを受け、ドル円は5月30日安値の110.37円近辺を下抜け、一時109.63円近辺まで下げ幅を広げました。欧州勢参入後は、安倍晋三首相が会見で「消費増税の2年半の延期を表明した」ことが伝わると、材料出尽くしから円高が進みました。欧州株が下落したことも眺め、ドル円は一時日通し安値である109.05円近辺まで値を下げました。NY市場に入ると、米5月ISM製造業景況指数の発表が、市場予想より強い結果となったことから、徐々に値を切り上げ、前日比では1.217円安い109.516円で取引を終えました。

≪2016年06月01日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り26% 買い74%
ユーロ・円  :「ブル」   売り38% 買い62%
英ポンド・円 :「ブル」      売り30%  買い70%
豪ドル・円  :「ブル」      売り08%  買い92%
NZドル・円   :「ブル」      売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り56% 買い44%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対内株式) 前週分
08:50 JPY 対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債) 前週分
08:50 JPY マネタリーベース[前年同月比] 5月
10:30 AUD 小売売上高[前月比] 4月
10:30 AUD 貿易収支 4月
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 5月
17:30 GBP 建設業購買担当者景気指数(PMI) 5月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI) 4月
20:30 USD チャレンジャー人員削減数[前年比] 5月
20:45 EUR 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 5月
21:30 USD 新規失業保険申請件数 前週分
21:30 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見

- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、材料の出尽くし感から円を買う動きが活発化しました。急ピッチで値を下げたことからストップロスを巻き込み、一時5月18日以来の安値である109.50円近辺まで水準を下げました。テクニカル面でも、日足の一目均衡表の雲を下抜けているので、下落に警戒したいところです。本日は、NYタイムにECBドラギ欧州中央銀行総裁の記者会見や5月ADP雇用統計を控えており、結果次第では下値を試す可能性がありそうなので、同時間帯での値動きには注意しつつ取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円            108.70-110.20
ユーロ・円       121.50-123.50
ポンド・円        156.00-160.00   

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