強い米経済指標を受け底堅く推移!
昨日のドル円は、110.178円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、リスク選好ムードから一転し円買い優勢の流れとなりました。日経平均株価は続伸して寄り付き一時200円超の上昇となりましたが、ドル円は市場において「超高速処理を利用して自動売買するアルゴリズム取引に絡んだ円買い・ドル売りが入った可能性がある」との指摘があり、前日安値の109.86円近辺を下抜け109.41円近辺まで急落しました。午後に入ると、特段の材料がなかったことから、下値を拾う動きが見られるも戻りは鈍く109.60-80円近辺でのレンジで推移しました。欧州市場に入ると、欧州勢が円売りで参入し、ナイト・セッションの日経平均先物も上昇したことから、110.10円近辺まで値を戻しました。NY市場に入ると、4月米耐久財受注額や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い結果となったことや、NYダウも続伸したことから、ドル円も次いで一時110.16円近辺まで上昇しました。その後は、米10年債利回りが低下に転じ、高値圏から徐々に値を切り下げる形となり、前日比では0.447円安い109.759円で取引を終えました。
≪2016年05月26日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
ユーロ・円 :「ブル」 売り41% 買い59%
英ポンド・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
豪ドル・円 :「ブル」 売り12% 買い88%
NZドル・円 :「ブル」 売り15% 買い85%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り59% 買い41%
【今日の主な経済指標】
08:05 GBP GFK消費者信頼感調査 5月
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 5月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 4月
08:30 JPY 全国消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 4月
15:45 FRF 消費者信頼感指数 5月
21:30 USD 四半期実質国内総生産(GDP、改定値)[前期比年率] 1-3月期
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 5月
02:15 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
- 今日のトレードポイント -
昨日のドル円は、一時アルゴリズム取引に絡んだ円買い・ドル売りが見られたことから急落する場面がありましたが、下げ幅はそこまで大きくなく底堅さを確認できるような値動きとなりました。本日は、G7首脳会議の会合結果や、イエレンFRB議長の講演などのイベントを控えており、発表時刻には大きく値が動くことが想定されます。特に米利上げ観測については、市場の関心が高くなっているので、同時間帯の値動きには注意しつつ、内容を見極め取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.20-110.60
ユーロ・円 122.00-124.00
ポンド・円 160.00-163.00