強い米経済指標を受けるも上値の重い展開!
昨日のドル円は、109.236円で取引を開始した後、東京市場においては日経平均株価が150円超の下落となりリスクオフの流れとなりました。午前中には、ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁が「米経済失速のデータがない限り6月利上げが適切」、「6月利上げに向けて今後の指標データで景気回復が確認できるか期待」と発言したことで6月利上げ期待を意識させるような動きとなりドル円は109.20-40円近辺での狭いレンジで底堅く推移しました。欧州市場に入ると、欧州株やナイト・セッションの日経平均先物が上昇に転じたことで、円売り先行の展開となり109.71円近辺まで上昇しました。NY市場では、4月米新築住宅販売件数が61万9000件と市場予想の52万3000件を大きく上回ったことで110.05円近辺まで上昇しました。また、同時刻に発表された5月リッチモンド連銀製造業指数がマイナス1と市場予想のプラス8に対して弱い結果となったことからドル買いの勢いは限定的でしたが、米10年債利回りやNYダウの上昇とともに一時日通し高値の110.12円近辺まで上値を伸ばす場面もありました。その後は、高値圏でのもみ合いが続き、前日比では0.707円高い109.966円で取引を終えました。
≪2016年05月24日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り37% 買い63%
ユーロ・円 :「ブル」 売り38% 買い62%
英ポンド・円 :「ブル」 売り44% 買い56%
豪ドル・円 :「ブル」 売り11% 買い89%
NZドル・円 :「ブル」 売り14% 買い86%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り44% 買い56%
【今日の主な経済指標】
07:45 NZD 貿易収支 4月
15:00 DEM GFK消費者信頼感調査 6月
17:00 DEM IFO企業景況感指数 5月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
22:00 USD 住宅価格指数[前月比] 3月
22:00 USD 四半期住宅価格指数[前期比] 1-3月期
23:00 CAD カナダ銀行 政策金利
- 今日のトレードポイント -
このところ相次いでいるFRB要人の発言で、ドル円は6月利上げ期待を織り込んだ相場となってきていますが、材料難から方向感に乏しい値動きとなりました。一時、110円台に到達する場面もありましたが、週末のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を見極めたいとの動きから上値が重い展開となっています。週末までもみ合いが続く事が想定されますが、引き続き政府要人発言時の値動きには注意しつつ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 109.00-110.50
ユーロ・円 121.00-123.00
ポンド・円 158.00-161.00