ドル円は下値を試す展開！
昨日のドル円は、110.122円で取引を開始した後、東京市場においては日経平均株価が大幅安となり、利益確定の売りを巻き込み一時300円超の下落となりました。全般的にリスク回避先行の流れとなり、ドル円は109.63円近辺まで下落しました。午後に入ると日経平均株価の下落幅が縮小し、ドル円も109.93円近辺まで値を戻しましたが、110円付近で上値の重い展開となりました。欧州市場に入ると、欧州株やナイト・セッションの日経平均先物がさえない動きとなったことで再び円買い優勢の流れとなり、109.32円近辺まで下げ幅を広げました。ＮＹ市場に入ると、ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁が講演で「今年2－3回、来年3－4回の利上げはほぼ妥当」「必要であれば量的緩和は再開される可能性がある。除外されてはいない」などの見解を示し、109.56円近辺まで上昇しました。しかし、引けにかけては米10年債利回りの下落とともにドル円も失速し、一時日通し安値となる109.10円近辺まで下落しました。前日比では0.950円安い109.259円で取引を終えました。
≪2016年05月23日クローズ時点≫
ドル・円 ：「ブル」 売り31% 買い69%
ユーロ・円 ：「ブル」 売り37% 買い63%
英ポンド・円 ：「ブル」 売り34% 買い66%
豪ドル・円 ：「ブル」 売り07% 買い93%
NZドル・円 ：「ブル」 売り12% 買い88%
ユーロ・ドル ：「ブル」 売り46% 買い54%
【今日の主な経済指標】
15:00 DEM 国内総生産（ＧＤＰ、改定値） 1-3月期
15:00 CHF 貿易収支 4月
15:45 FRF 企業景況感指数 5月
18:00 GBP カーニー英中銀（ＢＯＥ）総裁、発言
18:00 EUR ＺＥＷ景況感調査 5月
18:00 DEM ＺＥＷ景況感調査（期待指数） 5月
23:00 USD 新築住宅販売件数 4月
23:00 USD リッチモンド連銀製造業指数 5月
- 今日のトレードポイント -
昨日は、引けにかけて、円買い優勢の展開となりました。テクニカル面では、日足の一目均衡表において109.97円近辺にある雲が抵抗になり、上値が重い展開となっています。本日は雲下限が109.80付近まで下がっているため、この水準まで持ち直せるかに注目したいです。ＮＹタイムには、4月米新築住宅販売件数などの注目されている指標の発表も控えているので、同時間帯での値動きには注意しつつ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 108.70-110.00
ユーロ・円 121.00-123.00
ポンド・円 157.00-160.00
