FXレポート

本邦大型連休を前にドル円はもみ合い!

昨日のドル円は106.286円で取引を開始した後、東京市場の午前においては日経平均株価が5日連続で下落となりました。下げ幅は一時600円超となり、投資家のリスク回避姿勢が強まり円買い・ドル売り傾向の展開のなったことでドル円も連れて106.12円近辺まで下落しました。麻生太郎財務相が4月30日深夜に「一方的で偏った投機的な動きに極めて憂慮している」「必要に応じて対応する」などと述べていることから、円売り介入の思惑もあり106.00円は割らずに106円台前半で推移しました。午後に入ると、日経平均株価が徐々に下げ幅を縮小し、106.65円近辺まで回復しましたが、材料は乏しく上値の重い展開が続きました。欧州市場に入ると、下落して始まっていたナイト・セッションの日経平均先物が上昇に転じ、ドル円は持ち高調整の円売りが先行となり106.73円近辺まで上値を伸ばしました。しかしすぐに巻き戻される流れとなり、106.40-60円近辺でのもみ合いとなりました。NY市場に入ると、NYダウ・米10年債利回りの上昇をきっかけにドル円は106.81円近辺までじり高となりました。しかし注目されていた4月米ISM製造業景況指数が50.8と市場予想を下回ったことで再びドル売り圧力が強まり、106.36円近辺まで押し戻されました。その後は、NYダウ・米10年債利回りの上昇がドル円の支えとなり、前日比では、0.038円安い106.419円で取引を終えました。

≪2016年05月02日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」       売り21% 買い79%
ユーロ・円  :「ブル」       売り45% 買い55%
英ポンド・円 :「ブル」      売り36%  買い64%
豪ドル・円  :「ブル」      売り14%  買い86%
NZドル・円   :「ブル」      売り17% 買い83%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り81% 買い19%

【今日の主な経済指標】
10:30 AUD 住宅建設許可件数 [前月比] 3月
13:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
14:45 CHF スイスSECO消費者信頼感指数 4月
17:30 GBP 製造業購買担当者景気指数(PMI) 4月
18:00 EUR 卸売物価指数(PPI) 3月

- 今日のトレードポイント -
本日から、GWの大型連休に突入するため総じてもみ合いが続くことが予想されます。先週末の麻生太郎財務相の円売り介入の思惑から106円がサポートラインになっていると考えられますが、本邦勢不在のため、突発的に下値を狙う動きには警戒したいところです。基本的には、週末の雇用統計に向けて、短期的な逆張りスタンスで取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円          106.00-107.00
ユーロ・円     121.50-123.50
ポンド・円      155.00-157.80   

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