FXレポート

ドル、対円で小幅下落!

昨日のドル円は、108.073円で取引を開始した後、東京市場では前週末のNY時間におけるドル売りの流れを引き継ぎ下押す場面も見られましたが、売り一巡後はショート・カバーが進み108.33円近辺まで持ち直しました。日経平均株価が300円近く下げたことで再びドル売りが再開し2014年10月27日以来の安値となる107.63円付近まで一転下落して日通し安値を付けました。その後、菅義偉官房長官が「市場に投機的な動きが見られている」「(為替)緊張感もって注視し、場合によっては必要な措置」と発言したことを支えに108円台を回復するも、次第に107.85円前後で方向感が出なくなりました。欧米市場では、ポンドに対して円が急落すると、つれる形でその他通貨に対しても円売りが広がりました。ナイト・セッションの日経平均先物が堅調に推移したことが円の重しとなったほか、原油高を背景に対資源国通貨で円を売る動きが目立ちました。さらに米10年債利回りが上昇したことで円売り・ドル買いも出て日通し高値となる108.43円近辺まで上昇しました。その後は原油高を背景に対資源国通貨を中心にドル売りが強まると、伸び悩む展開となり米10年債利回りが急速に上昇幅を縮めたことも嫌気され、一時107.79円付近まで失速しました。取引終盤以降は108.00円を挟んだもみ合いとなり、前日比では0.139円安い107.955円で取引を終えました。
 
≪2016年04月011日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」      売り24% 買い76%
ユーロ・円  :「ブル」       売り45% 買い55%
英ポンド・円 :「ブル」      売り37%  買い63%
豪ドル・円  :「ブル」      売り15%  買い85%
NZドル・円   :「ブル」      売り11% 買い89%
ユーロ・ドル :「ベア」      売り80% 買い20%

【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査[前年同月比] 3月
10:30 AUD NAB企業景況感指数 3月
15:00 DEM 消費者物価指数(CPI、改定値)[前月比] 3月
15:00 DEM 卸売物価指数(WPI)[前月比] 3月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 3月
17:30 GBP 消費者物価指数(CPI)[前年同月比] 3月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前月比] 3月
17:30 GBP 小売物価指数(RPI)[前年同月比] 3月
17:30 GBP 卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)[前年同月比] 3月
21:30 USD 輸入物価指数[前月比] 3月
21:30 USD 輸出物価指数[前月比] 3月
03:00 USD 月次財政収支 3月

- 今日のトレードポイント -
今週も米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退していることがドルの重しとなっている基本的な流れは変わっていません。また、米国では企業決算の発表があり一部報道では、S&P総合500種企業の第1・四半期決算は前年同期比7.7%の減益になると予想されております。これらのことから本日もドルの上値は重く下値模索の展開が予想されます。

[今日の予想レンジ]
ドル・円        107.00-108.50
ユーロ・円     122.00-124.80
ポンド・円     150.00-156.00    

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