米利上げ観測後退からドル円は反落!
昨日のドル円は、113.463円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、日経平均株価が180円超下落し、仲値公示前にやや値を下げる場面が見られ113.22円近辺まで下落しました。午後に入ると、月末・年度末の実需フローが下値を支えた他、権利落ち日の日経平均株価が下げ幅を縮小するにつれて前日高値を抜けて113.73円近辺まで上昇しました。イースター休暇明けの欧州勢参入後は、序盤にドル買い先行になり日通し高値である113.80円近辺まで上昇しましたが、3月16日高値の113.81円近辺がレジスタンスとして意識されると値を切り下げました。NY市場に入ると、3月米消費者信頼感指数が発表され96.2と市場予想を上回りましたが、反応は限定的でした。その後、イエレンFRB議長がニューヨークで講演をし、「必要に応じ刺激策を講じる余地はかなりある」「利上げにおける慎重な姿勢は特に正当化される」などの見解を示すと売りが拡大し、一時112.60円近辺まで値を下げました。前日比では0.726円安い112.378円で取引を終えました。
≪2016年03月29日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・円 :「ベア」 売り60% 買い40%
英ポンド・円 :「ブル」 売り45% 買い55%
豪ドル・円 :「ブル」 売り32% 買い68%
NZドル・円 :「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り74% 買い26%
【今日の主な経済指標】
06:45 NZD 住宅建設許可件数[前月比] 2月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前月比] 2月
16:00 CHF KOF景気先行指数 3月
18:00 EUR 消費者信頼感(確定値) 3月
20:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比]
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 3月
21:15 USD ADP雇用統計[前月比] 3月
- 今日のトレードポイント -
先週にセントルイス連銀のブラード総裁やサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は追加利上げがあり得るとの認識を示していた中、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が昨日の講演で世界経済の減速を背景に利上げに慎重な姿勢を示したことから、ドル円は大きく失速しました。週後半には重要指標が多く控えているだけに、結果が悪かった場合には下値を試す動きも見られそうなのでポジション管理に注意しつつ取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.20-113.50
ユーロ・円 126.50-128.00
ポンド・円 159.00-163.00