FXレポート

対ユーロで全般ドル売りが加速!

昨日のドル円は、113.482円で取引を開始した後、安く始まった日経平均株価が上げに転じ、210円超上昇すると円売り・ドル買いが優勢となりました。市場では「海外勢のショートカバーにくわえ、本邦長期資金の買いが観測された」との指摘があり、一時114.27円近辺まで上昇し日通し高値を付けました。なお、黒田東彦日銀総裁は参院予算委員会で「マイナス金利の効果は着実に経済、物価に影響していく」「リスク要因を点検し、必要であれば躊躇なく調整行う」などと述べましたが、市場のへ反応は軽微に終わりました。欧米市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が軟調に推移したことからリスク回避のドル売りが先行しました。米新規失業保険申請件数や2月米ISM非製造業指数、1月米製造業新規受注などこの日発表された米経済指標は総じて強弱まちまちの結果となりましたが、対ユーロなどで全般にドル安が進んだ流れに沿い次第にドル売りが加速しました。日経平均先物が220円安まで下げたほか、米10年債利回りが低下に転じたこともあり、日通し安値となる113.29円付近まで値を下げ、前日比では0.194円高い113.643円で取引を終えました。

≪2016年03月3日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り25% 買い75%
ユーロ・円  :「ブル」  売り47% 買い53%
英ポンド・円 :「ブル」 売り48%  買い52%
豪ドル・円  :「ブル」 売り24%  買い76%
NZドル・円   :「ブル」 売り28% 買い72%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り46% 買い54%

【今日の主な経済指標】
09:30 AUD 小売売上高[前月比] 1月
22:30 CAD 四半期労働生産性指数[前期比] 10-12月期
22:30 CAD 貿易収支 1月
22:30 USD 貿易収支 1月
22:30 USD 非農業部門雇用者数変化[前月比] 2月
22:30 USD 失業率 2月
00:00 CAD Ivey購買部協会指数 2月

- 今日のトレードポイント -
米ダラス地区連銀のカプラン総裁は、金融環境のひっ迫による米経済成長への影響に言及し、米連邦準備理事会(FRB)は利上げに関して忍耐強くあるべきとの考えを示しました。これを受け積極的にドルを買う流れになることは想定し難いため、本日も113円台半を挟んだ展開が予想されます。ただ、本日予定されている2月非農業部門雇用者数変化(前月比)は市場予想において良い結果が予想されているためドル買いへ傾斜することが想定されますが、一時的な値動きに終わると思われます。本日も113円台半ばではドル買いのスタンスで臨み113円台後半で決済をし、ポジションは持ち越さず来週に備えたいです。
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円        113.20-114.50
ユーロ・円     124.00-125.50
ポンド・円     159.80-163.70

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