米経済指標が好調な結果になるも上値の重い展開!
先週金曜日のドル円は113.224円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、欧米市場でのリスク回避の動きが引き継がれて円が買われたほか、日経平均株価が16,000円を割り込んだため、112.68円近辺まで下落しました。午後に入ると、円買いが一巡し、日経平均株価も下げ幅を縮小したことから113.10円近辺まで持ち直しました。欧州市場に入ると麻生太郎副総理兼財務・金融相が衆院予算委員会で「為替の急激な変動は好ましくない」「最近の為替市場は非常に荒い」「為替介入についてはコメントしない」「政府・日銀の関係は極めて密である」との見解を示しましたが値動きは限定的でした。NY市場に入ると、1月米消費者物価指数の発表が市場予想を超えたため、一時113.20円近辺まで急伸しました。その後は、NYダウやナイト・セッションの日経平均先物、米10年債利回りが下落し、戻り売りに押されると日通し安値である112.31円近辺まで下落しました。その後は、週末を前に持ち高調整の買い戻しが入り、前日比では0.606円安い112.623円で取引を終えました。
≪2016年02月19日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・円 :「ブル」 売り35% 買い65%
英ポンド・円 :「ブル」 売り34% 買い66%
豪ドル・円 :「ブル」 売り10% 買い90%
NZドル・円 :「ブル」 売り08% 買い92%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り71% 買い29%
【今日の主な経済指標】
17:00 FRF 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 2月
17:00 FRF サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 2月
17:15 CHF 生産者輸入価格[前月比] 1月
17:30 DEM 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 2月
17:30 DEM サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 2月
18:00 EUR 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 2月
18:00 EUR サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) 2月
- 今日のトレードポイント -
ドル円は、今週末の26-27日に上海で開催される20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の結果に注目が集まっています。会議の内容次第では、3月の欧米日の中央銀行による金融政策への期待が高まり、過度な円高には進みづらくなりそうです。週末には米GDPの発表も控えていることから、週初は様子見の流れになりレンジ相場になりそうです。株価・原油価格の動向を確認しつつ短期的な逆張りスタンスで下値には注意し取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 112.00-114.00
ユーロ・円 125.00-127.00
ポンド・円 161.00-164.00