FXレポート

ドル円は原油相場の下落から上値の重い展開!

昨日のドル円は114.088円で取引を開始した後、東京市場においては日経平均株価が一時500超高と大幅反発し、日通し高値の114.32円近辺まで上昇しました。しかし、株高は織り込んでいる部分も大きく、ブラード米セントルイス連銀総裁が「追加利上げは先送りすべき」と主張したことで上値は限定的となりました。引けにかけては日経平均株価が上げ幅を縮小したことで113.84円近辺まで値を下げました。欧州市場に入ると、ナイト・セッションの日経平均先物や米10年債利回りが下落に転じたことから113.61円近辺まで下落しました。欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨(1月21日分)では「ユーロ圏の経済見通しに対するリスクは下方向、12月からそのリスクは増した」「政策手段の実施でECBに制限がないことを確約する必要」との見解が示されましたが、相場への反応は限定的でした。NY市場に入ると、前週分の米新規失業保険申請件数や2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が発表され、いずれも市場予想を上回る結果となり113.92円近辺まで上昇しました。その後、一部報道で「サウジアラビアは原油価格支援のための減産は行わない」と伝わると原油相場が急落し、113.45円近辺まで下落しました。その後はじりじりと値を切り下げ、前日比では0.836円安い113.229円で取引を終えました。

≪2016年02月18日クローズ時点≫
ドル・円     :「ブル」 売り20% 買い80%
ユーロ・円  :「ブル」  売り34% 買い66%
英ポンド・円 :「ブル」 売り26%  買い74%
豪ドル・円  :「ブル」 売り13%  買い87%
NZドル・円   :「ブル」 売り8% 買い92%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り64% 買い36%

【今日の主な経済指標】
13:30 JPY 全産業活動指数[前月比] 12月
16:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 1月
18:30 GBP 小売売上高指数[前月比] 1月
22:30 CAD 消費者物価指数(CPIコア) 1月
22:30 CAD 消費者物価指数(CPI) 1月
22:30 CAD 小売売上高(除自動車)[前月比] 12月
22:30 CAD 小売売上高[前月比] 12月
22:30 USD 消費者物価指数(CPI) 1月
22:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 1月
00:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 2月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、金融市場の世界的なリスク回避姿勢が和らぎつつあり、株価も堅調に推移していることで113-115円でのレンジ相場になっています。その中、原油市場ではサウジアラビアのジュベイル外相が「石油減産は行わない」との考えを示し、再び下落に転じています。株価の動向には反応しづらく、地政学的リスクに反応しやすい相場になっているので原油価格の動向に注意が必要なほか、本日は米1月消費者物価指数の発表もあるので同時間帯の値動きも確認しつつ、取引に臨みたいところです。
 
[今日の予想レンジ]
ドル・円        112.50-114.50
ユーロ・円  126.00-128.00
ポンド・円    162.00-165.00

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