引き続き株安をながめてドル円は一進一退!
昨日のドル円は、東京市場では、日経平均株価が300円超安となったことをながめ117.60円近辺まで値を下げました。ただ仲値に向けてドル買いから下値は限定的となり117.90円近辺まで持ち直しました。一旦118円台をつけましたが、中国株式市場で上海総合指数が1%超下落したことを手掛かりにリスク回避の動きから117.50円近辺まで反落しました。午後では、日経平均株価が下げ幅を広げ479円安となったことで、ドル円は117.30円近辺で上値の重い展開が続きました。欧州市場でも、米長期金利の低下などをながめドル売りが先行しました。ただ、ナイト・セッションの日経平均先物が上昇したことで下げ渋りました。その後も米10年物国債利回りの上昇や日経平均先物の上昇が支援材料となり117.70円近辺まで持ち直しました。NY市場では、米10年債利回りが低下に転じたことで上値の重しとなりました。ただ、NYダウがプラス圏で推移し、117.50円近辺を挟んで一進一退が続き、前日比では0.096円安い117.647円で取引を終えました。
≪2016年01月12日クローズ時点≫
ドル・円 :「ブル」 売り21% 買い79%
ユーロ・円 :「ブル」 売り39% 買い61%
英ポンド・円 :「ブル」 売り18% 買い82%
豪ドル・円 :「ブル」 売り13% 買い87%
NZドル・円 :「ブル」 売り10% 買い90%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り64% 買い36%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY マネーストックM2[前年同月比] 12月
16:45 FRF 経常収支 11月
16:45 FRF 消費者物価指数(CPI)[前月比] 12月
19:00 EUR 鉱工業生産[前月比] 11月
21:00 USD MBA住宅ローン申請指数[前週比] 前週分
04:00 USD 月次財政収支 12月
04:00 USD 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 今日のトレードポイント -
ドル円は、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が今後の米利上げペースは緩やかで、かつ物価上昇の「明確な証拠」に裏付けられる必要があるとの見解を示し、今後は正常化ペースが重要な課題となりそうす。市場では、米利上げと日欧の金融緩和がドルを押し上げ、ドル建て債務を多く抱える新興国の企業を圧迫すると指摘もあるほか、中国人民元や中国株の下落が相場の足かせなっています。また原油相場は、1バレル=30ドル目前まで下落しており、原油供給過剰や中国の需要減退懸念が圧迫しています。複合するリスクが世界経済の不透明感を一段と強めており、下値に警戒して取引に臨みたいところです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 117.00-119.00
ユーロ・円 127.00-129.00
ポンド・円 169.00-172.00