FXレポート

米経済指標の結果を受けてドル高地合い強まる!

 昨日のドル円は、東京市場では日経平均株価が軟調に推移したことをながめドル売り圧力が先行し122.40円近辺まで値を下げました。ただ、5・10日(ゴトー日)とあって仲値に絡んだ買いも散見され下げ渋りしました。仲値後は、徐々にドル売り圧力に押されて122.20円近辺まで下げ足を広げました。午後では、日経平均株価が下げ幅を縮めたことで、ドルの買戻しとなり122.50円近辺まで持ち直したものの上値の重い展開が続きました。欧州市場では、ナイト・セッションの日経平均先物が下げたことでドル円も小幅に値を下げ122.30円近辺で推移しました。その後、欧州中央銀行(ECB)関係者筋から「次回の会合で市中銀行がECBに預ける資金の額に応じて異なる金利を課す(2段階の中銀預金金利の導入)や資産買入れの対象を拡大することを検討する見込み」との報道を受け、ECBの流動性供給策が強化されるとの思惑からユーロが全面安となりました。対ユーロでドル買い圧力が強まりドル円も122.70円近辺まで反発しました。NY市場では、前週分の米新規失業保険申請件数や10月米耐久財受注額、7-9月期の住宅価格指数も良好な結果となりドル買い地合いが強まりました。なお、10月米個人消費支出(PCE、季節調整済み)や10月米新築住宅販売件数などは予想を下回ったものの、ナイト・セッションの日経平均先物が底堅く推移したことも支えし122.90円近辺まで値を上げました。引けにかけては、米国の感謝祭の祝日となるためポジション調整の売りに押され、前日比では0.153円高い122.701円で取引を終えました。

≪2015年11月25日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・円  :「ブル」 売り28% 買い72%
英ポンド・円 :「ブル」 売り40%  買い60%
豪ドル・円  :「ブル」 売り30%  買い70%
NZドル・円  :「ブル」 売り24% 買い76%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り34% 買い66%

【今日の主な経済指標】

 9:30 AUD 四半期民間設備投資[前期比] 7-9月期
18:00 EUR マネーサプライM3[前年同月比] 10月
21:00 DEM GFK消費者信頼感調査 12月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は、昨日の米経済指標で雇用市場や住宅市場で緩やかな拡大基調にあることが確認されたものの、米国の感謝祭の祝日を控え米国株式市場がほぼ横ばいで取引を終えました。ただ米個人所得・消費支出が予想を下回る結果となりましたが前月比0.1%増となったほか、欧州中央銀行(ECB)が2段階の中銀預金金利や資産買入れの対象を拡大することを検討する見込みとの報道を受けて、全体的にはドル高地合いで推移しています。本日は、米国が感謝祭の祝日となるため方向感の乏しい展開となりそうです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    122.00-123.50
ユーロ・円 130.00-132.00
ポンド・円 184.00-186.00

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