FXレポート

米株式や米長期金利の低下に伴いドル円は弱含む展開!

昨日のドル円は、東京市場では日経平均株価が底堅く推移したほか、仲値に向けたドル買い地合いとなり、123.50円近辺で推移しました。その後対ユーロでドル安が進んだことでドル円の上値の重しとなりました。日銀金融政策決定会合では、「マネタリーベースが、年間約80兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節を行う」との目標を維持すると、金融政策据え置きとなったことで一時的に円高となりました。また日経平均株価が上げ幅を縮めたことも相場の重しとなり、一時123.10円近辺まで下押しました。欧米市場では、欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨で「インフレ見通しに下方修正のリスク」「緩和政策の程度について12月に再検証し、必要ならば行動する用意がある」などと伝わりユーロ円の下落に沿ってドル円も軟調に推移しました。注目された米経済指標では、11月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が好結果となったものの、前週分の米新規失業保険申請件数が若干弱い結果となり123円を割れてドル売りが先行しました。その後も米長期金利の低下に伴ってドル売りが進んだほか、対オセアニア通貨を中心にドル売りが強まり一時122.65円近辺まで下げ足を速めました。売り一巡後は、米10年債利回りの下げ幅が縮小したことでドルが買い戻され、前日比では0.732円低い122.848円で取引を終えました。

≪2015年11月19日クローズ時点≫
ドル・円   :「ブル」 売り36% 買い64%
ユーロ・円  :「ブル」 売り44% 買い56%
英ポンド・円 :「ベア」 売り51%  買い49%
豪ドル・円  :「ブル」 売り32%  買い68%
NZドル・円  :「ブル」 売り19% 買い81%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り43% 買い57%

【今日の主な経済指標】
16:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 10月
16:00 JPY 黒田東彦日銀総裁、発言
17:00 EUR ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
00:00 EUR 消費者信頼感(速報値) 11月

- 今日のトレードポイント -
注目された日銀金融政策決定会合では、金融政策を据え置いたことで一時的に円買いが進みました。また米アトランタ地区連銀のロックハート総裁が「経済見通しが予想外に悪化しない限り、米連邦準備理事会(FRB)が近く利上げに踏み切ることに違和感はない」と述べたももの、利上げペースは幾分緩やかであるとの見方から米10年債利回りが軟調に推移し、ドルの上値の重しとなりました。本日は、黒田東彦日銀総裁やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言が控えておりますが、目立った経済指標がないほか、週末を控えて方向感の乏しい展開となりそうです。ただ、昨日の米新規失業保険週間申請件数は、予想より弱い結果となったものの、前回より数値が改善しており、米国雇用市場が比較的底堅いことを示す内容となったことで基本的にはドル高を見越した買い場を見極めて取引したいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    122.00-123.50
ユーロ・円 131.00-133.00
ポンド・円  186.00-189.00

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