FXレポート

ドル円は米雇用統計の強い結果を受け急上昇!

先週金曜日のドル円は、121.744円で取引を開始した後、東京市場の午前においては、米10月雇用統計の発表を控え様子見の流れとなり121.70円を挟んでの動きとなりました。午後においては、日経平均株価が160円超高となったことや、黒田日銀総裁が「2%物価目標達成・維持の観点からは政策手段に限界ない」などと述べたことで追加緩和の期待が再び広がり一時121.86円近辺まで上昇しました。欧州勢参入後は、じり高の展開となり121.95円近辺まで買いが進みました。NY市場に入ると、注目されていた10月米雇用統計の発表があり、10月非農業部門雇用者数については市場予想を大きく上回りました。その結果、ドル円は一時8月21日以来の高値である123.26円近辺まで上昇しました。高値をつけた後もナイトセッションの日経平均先物が200円超上昇したことや、米10年債利回りが7月中旬の水準に回復したことが支えとなり堅調に推移しました。前日比では1.426円高い123.149円で取引を終えました。

≪2015年11月06日クローズ時点≫
ドル・円   :「ベア」 売り54% 買い46%
ユーロ・円  :「ブル」 売り36% 買い64%
英ポンド・円 :「ブル」 売り35%  買い65%
豪ドル・円  :「ブル」 売り16%  買い84%
NZドル・円  :「ブル」 売り14% 買い86%
ユーロ・ドル :「ブル」 売り45% 買い55%

【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 外貨準備高 10月
10:30 JPY 毎月勤労統計調査-現金給与総額[前年同月比] 9月
16:00 DEM 貿易収支 9月
16:00 DEM 経常収支 9月
22:15 CAD 住宅着工件数 10月
00:00 USD 米労働市場情勢指数(LMCI) 10月

- 今日のトレードポイント -
ドル円は10月米雇用統計の好結果を受け急上昇しました。発表後の発言で、エバンズシカゴ連銀総裁は「12月FOMCでの利上げの可能性は間違えなく現実的」と述べ、ブラード米セントルイス連銀総裁は「10月のFOMC声明はまもなく利上げの可能性があることを示唆している」「米労働市場はおおむね正常に戻った」と述べており、経済データの改善が見られていることから、FRBによる年内利上げの期待はきわめて大きいものとなってきました。連日で高値を更新したため、株価の動向や要人の発言による一時的な動きには注意しつつ取引に臨みたいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円    121.50-123.50
ユーロ・円 131.00-133.00
ポンド・円 184.00-187.00

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