FXレポート

雇用関連の指標が上向くかに注目

■今週の為替の動き

 米ドル・円(2009年5月29日-6月4日)
 High 97.018
 Low 94.437

 ユーロ・米ドル(2009年5月29日-6月4日)
 High 1.43378
 Low 1.39240

 注目されていたGMの動向は、破産法申請という形とはなったものの、政府の支援による再建策が好感されてドルのサポート要因となったようだ。また、米国の経済指標も軒並み好結果となったことで、ドル・円はボラティリティは高いものの底堅い展開となっている。

 株価も堅調に推移していることから投資家のリスク許容度も高まっており、クロス円も軒並み上昇した。特に、ポンド・円は一時昨年11月以来となる160 円台まで上昇している。ただし、その後は、利益確定売りに押される展開となっており、一方向にトレンドを形成する局面ではないようだ。

 ドル・円、ユーロ・円についても上値の重さを意識する状況となっており、ドル・円の97円、ユーロ・円の138円では売り圧力が強くなることが想定される。本日は、注目の米雇用統計発表日となり、結果次第では上値の重しがいっきに外される可能性もあるだろう。

  1(月)USD ISM製造業景況指数(5月) 予想(42.0) 前回(40.1) 結果(42.8)
  2(火)AUD RBA(豪準備銀)政策金利 予想(3.00%) 前回(3.00%) 結果(3.00%)
  3(水)AUD GDP(1Q) 前期比 予想(-0.2%) 前回(-0.6%) 結果(0.4%)
  3(水)USD ADP雇用統計(5月) 予想(-52.5万人) 前回(-54.5万人) 結果(-53.2万人)
  3(水)USD ISM非製造業景況指数(5月) 予想(45.0) 前回(43.7) 結果(44.0)
  4(木)GBP BOE(英中銀)政策金利 予想(0.50%) 前回(0.50%) 結果(0.50%)
  4(木)EUR ECB(欧州中銀)政策金利 予想(1.00%) 前回(1.00%) 結果(1.00%)
  
■来週の注目すべきイベント
 
  5(金)USD 失業率(5月) 予想(9.2%) 前回(8.9%)
  5(金)USD 非農業部門就業者数変化 予想(-52.0万人) 前回(-53.9万人)
 11(木)USD 地区連銀経済報告(ベージュブック)

■来週の注目の通貨ペア

 米ドル/円

 GM問題が一段落したことで、市場は次の材料探しの様相となっている。米国の指標は概ね回復傾向にあり、景気底打ち期待感が強まっている。この状況下で、未だ改善の兆しが見られない雇用関連の指標が上向いてくれば、ドル円が再び100円を試す展開も予想される。
 
■ドル円予想レンジ

 94.50~100.30

■ユーロ円予想レンジ

 133.00~140.20 

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