FXレポート

ドル円は材料難でもみ合いが続く!

昨日のドル円は、東京市場で日経平均株価が一時100円超安となりドル売りが先行し、119.20円近辺まで値を下げました。その後も日経平均株価が下げ幅を広げ上値の重い展開が続きましたが、7-9月期の中国国内総生産(GDP)が前年同期比6.9%増と予想を上回る結果となったほか、日経平均株価も下げ幅を縮小したことで買い戻しが優勢となり、119.60円近辺まで値を戻しました。
午後では、再び日経平均株価が下げ幅を広げると、リスク回避の売りに押されて119.20円近辺まで反落しました。欧州市場では、米長期金利の上昇などをながめユーロ売り・ドル買いが先行したほか、ナイト・セッションの日経平均先物の上昇が相場の支えとなりドル円は119.35円近辺で推移しました。NY市場では、材料難から米長期金利の上昇や株式相場の動きに連なった展開となり119.50円を挟んで方向感の乏しい動意となりました。前日比では0.003円高い119.492円で取引を終えました。

≪2015年10月19日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円  :「ベア」 売り58% 買い42%
英ポンド・円 :「ブル」 売り38%  買い62%
豪ドル・円  :「ブル」 売り15%  買い85%
NZドル・円 :「ブル」 売り32% 買い68%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り65% 買い35%

【今日の主な経済指標】
  9:30 AUD 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
15:00 CHF 貿易収支 9月
15:00 DEM 生産者物価指数(PPI)[前月比] 9月
17:00 EUR 経常収支 8月
19:00 GBP カーニー英中銀(BOE)総裁、発言
21:30 CAD 卸売売上高[前月比] 8月
21:30 USD 住宅着工件数[前月比] 9月
21:30 USD 建設許可件数[前月比] 9月
  0:00 USD イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

- 今日のトレードポイント -
米国の年内利上げ期待が後退しつつある中、米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は「海外から強い逆風が吹きインフレを抑えるものの、米景気には勢いがあり、米連邦準備理事会(FRB)は近い将来利上げを始めるべき」との認識を示したとの報道がありました。ただ、利上げに関する決定は、今後の経済指標の内容次第としており、本日は米住宅着工件数、建設許可件数を控えているほか、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の発言もありますので、同時間帯での内容に注目したいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円      118.00-120.00
ユーロ・円 135.00-137.00
ポンド・円  183.00-185.00

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