FXレポート

相次ぐ弱い米経済指標を受けて株安・金利低下でドル弱含む展開!

昨日のドル円は、東京市場で日経平均株価が一時380円超下落したことでリスク回避の円買いドル売りが先行し、119.50円近辺まで値を下げました。ただ、売り一巡後は下げ渋ると少し値を戻し119.70円近辺での推移となりました。午後では、日経平均株価が下げ幅を拡大し一時400円超安となりドル円の上値の重しとなりました。欧州市場では、米長期金利の低下などをながめ、ドル売りが先行し軟調に推移しました。NY市場では、注目された9月米小売売上高や9月米卸売物価指数が予想を下回る弱い結果となったことを受けて時間外の米10年物国債利回りも下げ幅を広げ、ドル円は急速に下げ足を速めました。またNYダウもマイナス圏になるなど全般ドル売りが強まり119.20円近辺まで値を下げました。注目の米地区連銀経済報告(ベージュブック)では、米早期利上げ期待を高める内容が確認できなかったため米10年債利回りの低下幅拡大とともにドル売り強まり119円を割り込んで118.80円近辺まで下げ幅を広げました。引けにかけては、急速に下げ幅を広げた反動から少し値を戻す動きがありましたが、前日比では0.842円安い118.870円で取引を終えました。

≪2015年10月14日クローズ時点≫
ドル・円    :「ブル」 売り23% 買い77%
ユーロ・円  :「ベア」 売り73% 買い27%
英ポンド・円 :「ブル」 売り22%  買い58%
豪ドル・円  :「ブル」 売り27%  買い73%
NZドル・円 :「ブル」 売り22% 買い78%
ユーロ・ドル :「ベア」 売り76% 買い24%

【今日の主な経済指標】
 9:30 AUD 新規雇用者数 9月
 9:30 AUD 失業率 9月
13:30 JPY 第三次産業活動指数[前月比] 8月
13:30 JPY 鉱工業生産・確報値[前月比] 8月
21:30 USD 消費者物価指数(CPI)[前月比] 9月
21:30 USD 消費者物価指数(CPIコア指数)[前月比] 9月
21:30 USD  新規失業保険申請件数 前週分
21:30 USD  ニューヨーク連銀製造業景気指数 10月
23:00 USD フィラデルフィア連銀製造業景気指数 10月
 0:00 USD 月次財政収支 9月

- 今日のトレードポイント -
昨日の地区連銀経済報告(ベージュ・ブック)では、労働市場の引き締まりは継続しているものの、賃金の伸びが期待できず、米早期利上げ観測の後退が強まり一段とドル売りが加速しました。また米9月小売売上高も前月比では0.1%増となったものの、予想を下回る弱い結果となりドルの重しとなっています。本日の米経済指標では、新規失業保険申請件数、ニューヨーク連銀製造業景気指数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数等を控えており、昨日に引き続き弱い結果が続けばさらに下値を広げるかもしれないため、同時間帯での動意に警戒したいところです。

[今日の予想レンジ]
ドル・円     118.00-120.00
ユーロ・円 135.00-138.00
ポンド・円  182.00-184.00

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